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より詳しい見分け方

 
文・園部浩一郎
絵・谷口高司

このコーナーの2回目で、一度取り上げたテーマですが、その後、M・ブラジル、池長裕史の両氏によって野外で簡単に見分けられるポイントが見つけられました。今回はオリエンタル・バードクラブ(本部・イギリス)の会報に発表された両氏の論文から、野外識別の要点をご紹介します。

ポイントは次の7つです。(1) くちばしの基部の太さ (2) 額の角度 (3) 頭部の形 (4) 顔のパターン (5) 頭頂部のパターン (6) 翼のパターン (7) 声。

(1) くちばし基部はアマミヤマシギ(以下アマミと略)の方が太く、またくちばしの先端はわずかに下に曲がっています。

(2)(3) 額はヤマシギの方が急角度でせり上がり、頭頂部のカーブも急な角度を描いています。目の位置もアマミよりも高いところにあります。

(4)(5) このコーナーの2回目では、頭頂部の暗色の横斑について、ヤマシギでは額よりの1つめと2つめの斑はほぼ同じ幅を持ちますが、アマミでは1つめの斑がずっと幅が狭く、しかもでこぼこしている点を記しました。しかしこの点は野外では観察しにくいため、むしろ顔にある2本の暗色の線に注目しています。アマミでは2本の線が(目が低い位置にあるので)ほぼ平行ですが、ヤマシギでは(目の位置が高いので)2本の線が目の側で開いています。また、ほとんどのアマミでは、目の周りにピンク色の皮膚の裸出部があります。(目の後の方が大きい)が、すべての個体にあるわけではありません。年齢や性別を示す特徴である可能性もありますが、この点はまだよくわかっていません。

(6) ヤマシギの大雨覆と三列風切羽は、赤褐色の地にだ円の暗色斑がよく目立ちますが、アマミでは暗オリーブ褐色の地に淡色の小三角斑が羽縁にあるだけです。この特徴は、初列風切羽についてもほぼ同様です。

(7) ヤマシギでは、繁殖期の飛翔時にチキッチキッ、ブーブー(この声の表記は『フィールドガイド日本の野鳥』より)と鳴きますが、アマミではディスプレイ・フライトは知られておらず、地上でのディスプレイだけが観察されています。ディスプレイ時にはグー、クー、リープリープリープ、飛び立つ時には時々ジシギ類のようなジェ、ジーという声を出します。

アマミの生息は奄美大島、徳之島、沖縄本島、渡嘉敷島で知られていますが、南西諸島の他の島でも生息の可能性があります。冬期には狩猟鳥であるヤマシギと誤って射たれることも大いに考えられるため、アマミの具体的な保護対策が望まれています。


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