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より詳しい見分け方

 
文・園部浩一郎
絵・谷口高司

今回は、タイワンヒバリの見分け方についてご紹介します。

タイワンヒバリ(全長16.5cm)は、中国東南部、フィリピン、インドシナ半島から中央アジアにかけて分布し、日本周辺では台湾、中国東南部に留鳥として生息しています。香港では冬に少数が漂行してくるとのことなので、留鳥とはいっても多少の季節的な移動はあるのでしょう。

日本では、南西諸島ではヒバリは繁殖しておらず、冬に少数が渡ってくるだけですが、タイワンヒバリも、分布から考えると悪天候の後や冬期などに南西諸島で記録される可能性がありそうです。

タイワンヒバリの生息環境は、ヒバリと同じく草原、畑、川原などです。姿もヒバリとよく似ていて、上面は淡褐色の体に黒い縦斑、下面は淡色で胸には黒い縦斑、後頭部に短い冠羽があります。

ヒバリとの野外での違いは、タイワンヒバリはヒバリよりやや小さいこと、尾と翼がより短いこと(その結果、翼をたたんだとき、初列風切は三列風切よりもわずかしか長くない。ヒバリは、初列風切は三列風切よりも明らかに長い)、飛んだ時に翼の後縁の色が淡色で、ヒバリのように白くはないこと、などです。

鳴き声については、本会のSAVE THE BIRDSキャンペーン活動の一環として台湾のフィールドガイドの図版を執筆中(1987年9月当時)の谷口高司さんによると、「台湾で観察したタイワンヒバリのさえずりは、ヒバリに似るが、ヒバリよりも抑揚がない感じ」だったとのこと。地鳴きは、ヒバリのビュル、ビュルとは異なり、野外での見分けに役立つと思われます(実際、「ヒバリの群中にいるタイワンヒバリを探すのに、最も適切なのはその地鳴きを聞くこと」と書いてある本もあります)。しかし、ベン・キング氏によれば「チリル」、ハドラム・シリハイ氏によれば、マミジロタヒバリの地鳴きに似た「バズ、バズ」という声であると書かれているのです。果たして、どちらが正しいのか、あるいは両方の声を出すのか、外国での観察記録をお持ちの方はぜひご教示ください。

この他、コヒバリ(全長14cm)や、ヒメコウテンシン(全長14cm)とは、タイワンヒバリの方がより太くはっきりした胸の斑をもつこと、くちばしがより長くて細いこと、地鳴きが異なること(ヒメコウテンシンはジュジュ、コヒバリはピリッ)、コヒバリやヒメコウテンシンは冠羽がないこと、で見分けることができます。

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