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より詳しい見分け方

 
文・園部浩一郎
絵・谷口高司

クロジョウビタキ(全長15cm)は、ユーラシア大陸に広く分布し、中国の山西省、陜西省あたりが分布の東限です。日本では1984年4月15日、石川県舳倉島で石川支部の関幸良、島根律子、広瀬弘一の各氏によって雌1羽が記録されました。

本種雄は上面と胸が黒色という特徴的な色彩をしています。雌は類似種の雌と似ていますが、ジョウビタキにある翼の白斑がないこと、シロビタイジョウビタキ(Phoenicurus phoenicurus 日本での記録はない)よりも、とくに下面がより暗色でくすんでいることで見分けます。亜種によって、色彩や大きさが少しずつ異なりますが、日本に出る可能性が高い一番東に分布する亜種は、本種の中では大きく、色彩も暗色です。

タカサゴモズ(全長25cm)は、東南アジアから中国東南部にかけて分布します。日本に一番近い分布地は台湾で、台湾には留鳥として生息しています。オオモズとほぼ同大で、黒い過眼線は太く額のところで左右の過眼線はつながります。黒い翼には小白斑があり(時にないときもある)、長い尾羽は黒色で外側尾羽の外縁はバフ色、上尾筒は栗色をしています。雌雄同色です。1985年3月22日、沖縄県西表島で佐藤重穂、前田崇雄、清水敦子の各氏によって1羽が記録されています。

日本には類似種はいませんが、東南アジアから南中国に分布するよく似たハイガシラモズ(Lanius collurioides・全長20.5cm)は、タカサゴモズよりも一回り小さく、わき腹に褐色味がなく黒い尾羽の外側と先端に白縁があることで見分けることができます。

ヒメモリバト(全長30.5cm)は、ヨーロッパから西シベリアにかけて分布し、中国西部でも記録のある鳥です。日本では1984年11月3日山形県飛島で山形県支部の真木広造さんが1羽を観察しています。

よく似たカワラバトやドバトとは、胸がピンク色、黄色または汚白色の嘴、雨覆の2本の黒帯がはっきりしていないことなどで、韓国にも留鳥として生息するコウライバト(Columba rupestries)とはコウライバトは虹彩が黄色、黒い嘴、黒い尾の先端やや内側に白いバンドがあることなどで、中近東に分布し中国西部でも記録のあるヒガシヒメモリバト(C. eversmanni)とは、ヒガシヒメモリバトは一回り小さく、背に白色部、虹彩が黄色、嘴は暗色で先端が黄色いことなどで見分けることができます。

いずれにしても今回の記録は本来の分布域とは大きく離れたものです。

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