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より詳しい見分け方

 
文・園部浩一郎
絵・谷口高司

今回は、オオセグロカモメとセグロカモメ第1回冬羽の見分け方を、とりあげます。この両種の若鳥はたいへんよく似ているため、これまで見分けることは困難とされていました。しかし、1985年に日本を訪れたスウェーデンのバードウォッチャー、Per Alstr¨omさんとUrban Olssonさんは、本州や北海道各地でカモメ類の観察を行った結果、この両種の第1回冬羽は、以下に述べる点で野外識別ができるのではないかと問題提起をしています。

両種の若鳥の違いは、飛翔時の上面のパターンにもっとも顕著です。

第1に、オオセグロカモメでは尾羽が一様に黒褐色です(尾羽を広げると、外側羽数枚の羽軸が淡色に見える)が、セグロカモメでは尾羽の基半部が上尾筒と同様に淡色の地に小褐色斑があり、一様に黒褐色なのは尾羽の先端部だけであること。第2に、オオセグロカモメでは初列風切羽がほぼ一様に黒褐色ですが、セグロカモメでは内側数枚の初列風切羽が淡色なため、翼上下面それぞれに2ヶ所ずつ淡色部が見られることをあげています。

さらに、両種若鳥の肩羽1枚1枚の模様が異なるのでは、ということです。オオセグロカモメでは肩羽の外側が淡色、内側が一様に黒褐色なのに対して、セグロカモメでは淡色の地に黒褐色の「山」の字の斑があるというものです。

なお、これら大型カモメの場合、幼鳥羽から第1回冬羽への換羽(生まれた年の秋)と、第1回冬羽から第1回夏羽への換羽(生まれた翌年の春)では、主に頭部から背にかけての体羽が換羽するだけで、翼や尾羽は換羽しません。わが国では、オオセグロカモメが東北地方の一部と北海道で繁殖するのに対して、セグロカモメが冬鳥であることから、通常、両種が混在するのは冬羽の時になります。両種とも換羽するごとに体色は淡くなっていきますが、幼鳥羽、第1回冬羽、第1回夏羽では、大きな羽色の変化はないようです。


さて、はたしてPerさんとUrbanさんの問題提起、皆さんはどうお考えになりますか。カモメ類若鳥の場合、羽色の個体差が大きいので、これらの識別ポイントがどこまで有効かどうか、皆さんの観察記録をぜひお寄せください。

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