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より詳しい見分け方

 
文・園部浩一郎
絵・谷口高司

今回は、カンムリツクシガモとコウライアイサの見分け方について、ご紹介しましょう。

カンムリツクシガモは、1877年にソ連(現ロシア)のウラジオストック付近で採集された1羽の♀が初めての記録(当初は独立種としてではなく、アカツクシガモとヨシガモの雑種とされた)で、それ以降、現在に至るまで数例の記録しかありません。日本では1882年に北海道函館付近での捕獲記録が古い文献にあるだけです。最近の記録としては、1964年5月、ソ連(現ロシア)ウラジオストック南のピョートル大帝湾で、シノリガモ群中に3羽(♂1・♀2)がソ連の学者によって、1971年3月、日本海に注ぐ北朝鮮のPouchon川河口で6羽(♂2・♀4)が北朝鮮の学者によって観察されているだけで、ほとんど絶滅に近い状態と思われます。本種は雌雄とも黒い冠羽を持つ、とても特徴的なカモで、見分けは容易です。

コウライアイサは、ソ連(現ロシア)ウスリー地方から中国東北地方にかけて繁殖するアイサ類で、ICBPのレッドデータブックにも載っている稀少種です。中国各地、朝鮮半島やビルマ(現ミャンマー)などから冬の記録があるほか、ロシア共和国版のレッドブックによると「少なからぬ個体が、シホテアリニ山脈の凍結しない川で越冬するようだ」と書かれていて、すべての個体が冬に繁殖地を離れ南下するというわけではないようですが、今後、冬に日本で記録される可能性は十分にあると思います。
本種はウミアイサに似ていますが、本種の何よりの特徴は脇腹にあるうろこ模様(雄の方がより明瞭)です。水面に浮かんでいる時も、通常であればこのうろこ模様は見えるはずです。
この他、本種雄は胸が白いことでウミアイサ雄と、緑黒色の冠羽があることでカワアイサ雄と、本種雌は背中が灰色をしていることで黒褐色のウミアイサ雌と、頭部の栗色と胸の白色部の境界が明瞭でないことでカワアイサ雌と見分けることができます。


さて両種が日本に現われますかどうか……。
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