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より詳しい見分け方

 
文・園部浩一郎
絵・谷口高司

ヒタキ科サメビタキ属のコサメビタキ、サメビタキ、エゾビタキの3種の見分け方についてご紹介しましょう。

3種とも、ほぼスズメぐらいの大きさで、枝には直立した姿勢で止まる灰褐色の地味な鳥たちで、目には白いアイリングがあり、主に林の中や林縁部で生活します。この3種、気を付けて見ると意外と識別がむずかしいものです。特に秋の渡り時には、幼鳥と成鳥が交じることがその原因の1つです。この秋、近くの公園でも見られるこの鳥を、じっくり見てみましょう。

コサメビタキ(全長13cm)は、東北アジアとヒマラヤで繁殖し、東南アジアで越冬する鳥で、日本では九州から北海道の低地から低山の落葉広葉樹林に、夏鳥として渡来します。

サメビタキ(全長13.5cm)は、東北アジアとヒマラヤで繁殖し、東南アジアで越冬する鳥です。日本には四国と本州中部から北海道の、主に亜高山帯の針葉樹の多い林に、夏鳥として渡来します。

エゾビタキ(全長14.5cm)は、東北アジアで繁殖し、東南アジアからニューギニアにかけて越冬する鳥で、日本で春秋の渡りの途中に通過する旅鳥として渡来します。

この3種の見分け方の主なポイントを、次の表にまとめてみました。
  コサメビタキ サメビタキ エゾビタキ
上面 少し褐色味のある灰色(若鳥はより暗色) 褐色味の強い灰褐色(若鳥はより暗色) 褐色味の強い灰褐色(若鳥はより暗色)
下面 3種の中で一番白っぽい。胸と脇は淡灰褐色 胸と脇は褐色で、不明瞭な広い縦斑がある。のどと腹の中央部は白い。えりの部分にある白い切れ込みが目立つものもいる。 胸から脇にかけて褐色の明瞭な縦斑がある。
翼帯等 翼帯は不明瞭(若鳥の翼帯はバフ色)。三列風切の外縁は淡色 翼帯と三列風切の外縁はバフ色(若鳥は、三列風切のバフ色の外縁が少し幅広い) 翼帯と三列風切の外縁は白色(若鳥は三列風切のバフ色の外縁が少し幅広い)
その他 下嘴の基半分が淡橙黄色 静止時、初列風切の翼端は、他の2種よりも尾の先端に近い  

この3種と比較的よく似ているキビタキ♀とオジロビタキ♀の図を、加えました。キビタキ(全長13.5cm)♀は、全体にオリーブ色を帯びていること、オジロビタキ(全長11.5cm)♀は、黒い尾羽の基部の両側に白色部があり、尾をピコンとはね上げる動作をよく行うことで、見分けられます。

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