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より詳しい見分け方

 
文・園部浩一郎
絵・谷口高司

サギ科ヨシゴイ属の鳥は、日本ではヨシゴイ、オオヨシゴイ、リュウキュウヨシゴイ、タカサゴクロサギの4種の記録があります。この内、タカサゴクロサギは東南アジアに広く分布しますが、日本では1981年5月に新潟県粟島で1羽の記録があるだけの迷鳥です。そこで、ここでは、ヨシゴイ、オオヨシゴイ、リュウキュウヨシゴイの3種の見分け方についてご紹介しましょう。

3種とも、ヨシ原、水田、湿地の草原などに生息するサギの仲間で、湿地の埋め立てによる生息環境の変化により、数が減少している水辺の鳥です。

ヨシゴイ(全長36.5cm)は、日本のサギ類中もっとも小さい種で、日本には夏鳥として渡来し、九州から北海道で繁殖します。全体に黄褐色ですが、風切羽と尾羽が黒いため、飛翔時には、風切羽の黒と雨覆羽・体上面の黄褐色とのコントラストが明瞭です。脛は、「ふしょ」を結ぶ関節のすぐ上まで、全体に羽毛がはえています。

オオヨシゴイ(全長39cm)は、日本には夏鳥として渡来し、本州中部から北海道にかけて繁殖します。ヨシゴイよりも乾いた草原にも生息しますが、数は少ない鳥です。全体に栗色ですが、風切羽と尾羽が黒灰色、背が栗色のため、飛翔時には(とくに雄成鳥では)両翼2か所の雨覆羽の淡色部が目立ちます(ヨシゴイでは、風切羽と雨覆羽とのコントラストがより明瞭、体上面も雨覆羽と同様に淡色)。また、翼下面は淡灰色です。脛の下部には羽毛がはえていません。

リュウキュウヨシゴイ(全長40cm)は、日本では奄美大島から八重山諸島にかけて留鳥として生息しますが、硫黄列島、南鳥島でも記録があり、最近では1981年9月に小笠原諸島母島で雄1雌1の観察記録があります。全体に赤褐色で、風切羽、雨覆羽、体上面のすべてが赤褐色のため、飛翔時には、翼上面が一様に見えます。また、翼下面は淡赤褐色ないしバフ色です。脛には全体に羽毛がはえています。

比較的近くから望遠鏡を使って観察できる場合には、目に注目してください。ヨシゴイでは、黄色い紅彩に黒くて丸い瞳孔がはっきりと見えますが、オオヨシゴイとリュウキュウヨシゴイでは、縦長のだ円形の黒色部が丸い瞳孔のすぐ後ろ側に接しているため、少々イヤラシイ目つきに見えます。この特徴は、雄、雌、幼鳥それぞれに共通しています。

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