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カモたちに続いてジョウビタキやツグミも渡ってきました。冬本番って感じですが、皆さんはもう冬鳥に会いましたか? 今回はカモのお昼寝をきっかけに、目の色や鼻の穴の観察、さらに編隊飛行の謎にまで話が広がりました。

イラスト/小島早恵 |
赤い目は夜更かし?
ひなこ(以下ひ)カモはよくお昼寝しているから、つい「のんびりできていいな」って思っちゃうわ。
安西(以下安)でも、寝ているように見えても目を開けているのもいるはずだよ。
ひみんなでぐーすか眠るわけにはいかないのよね。町の公園でも、冬にはカモを狙ってタカやハヤブサがやって来ることがあるし…。
安くちばしを背中の羽に入れた熟睡ポーズをしていても目を閉じてないカモを捜してみようか。
ひ前回は「よく潜るカモは水面で休むことが多い」って話だったけど…、池の真ん中あたりに浮かんでいるカモたちが熟睡ポーズみたいよ。
安ちょっと距離があるから20倍の望遠鏡で見てみよう。ホシハジロのオスだったら、ついでに目の色はわかるかな?
ひえーっと、黄色い目を見開いているキンクロハジロがいて…、ホシハジロで目を閉じてないオスは…、あら、真っ赤な目!
安ルビーみたいできれいでしょ。メスの黒い瞳も「可愛い」って感じはするけど。
ひ赤い目って、夜更かしのゴイサギくらいかと思っていたわ。
安ゴイサギは夜行性だけど、それで目が赤くなるわけじゃないと思うよ。
ひ探鳥会で「若いゴイサギは目が黄色いけど、夜更かししているうちに赤くなる」って聞いたんだけど、ジョークだったのね。
安ゴイサギの幼鳥の黄色い目が成長とともに赤くなるのは事実だけど、夜行性でもフクロウは黒い目だし、アオバズクでは黄色。昼に活動する鳥でもバンのように目が赤い鳥がいるし、キジバトやドバト(カワラバト)だって赤っぽい目をしている。どうしてか?って聞かれると困っちゃうけどね。
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| 2種はよく似ている(くちばし付け根の黄色い部分がウミウでは尖っている)が、カワウは湾内から内陸で採食し、巣やねぐらは樹上。ウミウは外海で採食し、巣やねぐらは岩棚。
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| ペリカン目は4本指の間に水かきがあるが、カモ目のほかアビ目、ミズナギドリ目、チドリ目などは前向きの3本の指の間に水かきがある。
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| イラスト/加藤明子 |
エメラルドの瞳
ひきっとそれぞれにワケがあるんだろうけど、これまで目の色なんて気にしてなかったわ。
安ハシビロガモではオスがメスのような地味な羽の時期にオスを見わけるポイントになるし、タカの仲間でも目の色の違いがオス・メスや若い鳥を見わけるのに役立つ(*1)。
ひ羽の色や模様だけでも魅力的なのに、鳥って目の色まで色とりどりなのね。
安冬は身近で野鳥が増えるし、じっくり見られる水鳥も多くなるから、細かいところまで観察するにはいい時期と言える。むこうの杭で休んでいる鳥には、緑色の目もいるよ。
ひえーっ、緑の目? 杭に上がって休むのはあまり潜らないカモが多いはずだけど…、あらま、大きな黒い鳥もいる。
安望遠鏡でアップで見たら、目の色まで見えるんじゃない?
ひまぁ、エメラルドグリーンの瞳をしているわ。これってウだよね、ウってこんなきれいな目をしてるんだ。でも、この公園の池にウなんていたかしら?
安ウミウのすみかは岩礁や外海だけど、カワウはおもに内湾や内陸にいるんだよ。
ひそれじゃ、カワウなら池にいてもいいんだね。
鼻の穴、水かき、編隊飛行
安せっかくの望遠鏡だからもっと他の部分も観察してみようか。ウの水かきや鼻の穴は見えるかな?
ひ足は尾羽に隠れて見えないわ。鼻の穴は…くちばしやくちばしの付け根にあるのよね…、あれれ、穴が見えないよ。
安ペリカン目のペリカン科、ウ科、カツオドリ科などは魚を捕る時に突入や潜水をするので鼻の穴(鼻孔)がふさがっている(閉そくしている)と考えられてるんだ。
ひウってペリカンの仲間なの? くちばしが鋭いからカモじゃないってことはわかるけど…
安ペリカン目の特徴は、足指4本とも水かきでつながっていること。
ひへぇー、足に共通点があったのか。ところで、「都会にガンがやって来た」って新聞に間違って出ていたのが確かカワウだったんじゃない?
安そう、夕方ねぐらに帰るカワウの群れが雁行(*2)になるからよく間違われる。
ひ雁行ってガンの仲間に限らないのね。
安ハクチョウやツルなど、大きな鳥が群れて長距離を移動する時に見られる。
ひ大きな鳥の共通点は何かしら?
安体重があるほど飛ぶのが大変になる。だから空中でぶつからないようにそれぞれが周りをよく見えるようにするとか、1羽が飛んでいる斜め後ろが気流の関係で飛びやすいので、結果として列ができると言われている。
ひはっきりとはわかっていないのね。列になるとその先頭は一身に風を受けることになるんじゃない?
安だから、編隊の先頭になっちゃった鳥は「しまった…」って顔して飛んでいるよ。
ひウッソー、それもジョークでしょ。
安いや、しばらく見ていると先頭は入れ替わるようだから、先頭が大変ってことはあたっているかもしれないよ。
企画・文/安西英明(普及室)
| (*1) |
ハシビロガモの目は、オスは黄色でメスは褐色。タカ科の鳥では、ツミやハチクマのオス成鳥の目の色は濃い(チュウヒでは若い鳥やメスで目の色が濃い個体がいるなど、逆もある)。戻る↑ |
| (*2) |
空を並んで飛ぶ雁の行列、あるいは直線やV字を描く編隊飛行のこと。戻る↑ |
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