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5月は身近な鳥では結婚や子育ての季節。交尾や巣づくりが見られます。また、干潟にはシギ・チドリ、山野には夏鳥が渡ってきます。夏鳥は、南の国から山に到着する前に、身近な緑地に立ち寄ることもあるんですって。あこがれの鳥に出会うチャンスかも!
早起きがお得?

イラスト/小島早恵 |
ひなこ(以下ひ)今度の日曜日に早起きしてくれない?
安西(以下安)えー、僕は早起きは苦手なんだけど。
ひだって、この公園で「珍しい鳥が見られるかもしれない」って友達さそっちゃったの。
安身近な鳥では巣材運びや、ペアの愛情表現が見られるし、スズメやシジュウカラならヒナへのエサ運びも始まるよ。朝早くなくても楽しめると思うけどなぁ。
ひでも、夏鳥たちが東南アジア方面から北上してくる時期でしょう? 朝早い方が見られるんじゃない?
安たしかに連休前後はキビタキ、オオルリ、クロツグミ、ツツドリ、センダイムシクイ、エゾムシクイ、サンコウチョウ、コムクドリ…。
ひすっごーい! そんなに見られるの?
安今言ったのは、渡り途中にこの公園に立ち寄った記録がある鳥だから、毎年必ず見られるわけじゃないよ。
ひ見たいなあ…。 安夏鳥は上空を飛んでいくツバメ、アマツバメは例外として、森にくらす小鳥が多いから、茂みの中にいて姿は見にくいけどね。
ひつまり、さえずりで気づくことが多い。さえずりは朝早い方がよく聞かれる…ってことは、やっぱり朝早い方がいいんでしょ。
安うーん、たまには早起きしてみるか。
慣れる、比べる
ひ渡り途中の夏鳥たちに気づくには、早起きのほかにはどうしたらいいの?
安やっぱり、身近な鳥で慣れておくことじゃないかな。
ひバードウォッチングのコツ「慣れる、比べる、絞り込む」ってことね。
安「絞り込む」は「この時期、この環境には○○がいるはず」って注意してれば見逃さないってこと。図鑑や写真のようにバッチリと姿が見られるわけではないからね。
ひ茂みの中の小鳥は、双眼鏡では最も見にくい相手だわ。

イラスト/加藤明子 |
安ハトやカラスを双眼鏡の視野に入れる練習から始めて、スズメサイズの小鳥でも見られるようにしておかないと。
ひ海を越えて来るのに、ムシクイみたいにスズメより小さい鳥も多いよね。
安ムシクイは最初から見られるなんて思ってたら大間違い。声では気づくけど、葉っぱの中を動く、葉っぱサイズの、葉っぱ色した鳥を肉眼で探せなければ、双眼鏡では追えないんだから。
ひそうよね、メジロも双眼鏡で追うのは大変だもの。じゃあ、声で気づくコツは?
安身近な鳥の声を気にしてるといい。例えばムシクイだったら、シジュウカラのさえずりのように細い声に注意する。
ひセンダイムシクイなら「チヨチヨビー」って最後のビーがにごるんだったね。
安鳴き方もポイント。シジュウカラは「ツーピ」か「ツツピ」を何回も繰り返すけど、センダイムシクイは一節さえずってから、間をおく。エゾムシクイならシジュウカラよりもっと細い金属的な声で「ヒーツーキー」を2回ほどくりかえす。
ひヒヨドリの「ピーヨ」みたいに口笛で真似できそうな声だとしたら、少し優しい感じがオオルリだったっけ?
安鳴き方がピッコロみたいに弾むようならキビタキ、フルートみたいに伸びやかだったらオオルリ。
ひキジバトの「デデーポッポー」みたいな低い声の夏鳥はいないの?
安もっと単純な鳴き方で、ツツドリがいる。カッコウの仲間の渡りはもう少し遅いのが普通なんだけど、なぜかツツドリの声は4月から聞かれるよ。
春と秋の違い
ひ身近な鳥ではもう子育てが始まってるのに、これから渡ってくる夏鳥たちは子育てが間に合うのかしら。
安子育てには、エサとしてたくさんの虫が必要。夏鳥が目指す繁殖地では、彼らがたどり着いて子育てを始めるころに、たくさんの虫が発生するはずだから大丈夫。
ひ夏鳥の多くは秋には南の国に渡って行って、冬も虫を食べてるんだったね。
安秋の渡り途中には木の実も食べることがある。この公園でも9〜10月にミズキの木でキビタキを見たでしょ。
ひそういえば春の渡りより、秋の渡りの方が立ち寄る期間が長いんじゃない?
安春に北上する時は、子育てという時期をずらせない大仕事を控えてるから、短期間に集中するんじゃないかな。
ひサラリーマンの通勤みたいなものね。秋の南下は一仕事終えてバラバラ、のんびりと…。
安のんびりと言えるのかなぁ。自然界では生きのびることが当たり前ではないから、毎日が命がけだと思うよ。
ひそっか。私たちが出会う野鳥たちは生きのびた一部なんだものね。
安中にはのんびりしてて天敵に食べられるのもいるかもしれないけどね。増えすぎを抑える天敵という存在も共存してるのが自然界だから。
ひうーん、私、人間に生まれてよかったわ。
企画・文/安西英明(普及室) |
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