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今日は安西さんと初もうで&初バードウォッチング。カモたちの求愛を見に池へ行こうとしたら、手前の広場にハクセキレイがいました。町でも庭でも見られるハクセキレイ、みなさんは見分け、聞き分けられますか?
主張する時の声?

イラスト/小島早恵 |
安西(以下安)どこかでハクセキレイの声がするよ。
ひなこ(以下ひ)ハクセキレイ?「チチン、チチン」って鳴くんじゃない?
安それは飛び立つ時や飛びながらの声で、今聞こえたのは、主張する時に聞かれる声なんだ。
ひ主張する…? あら、あそこで2羽が、いがみあってるみたい。
安ほら、今また「チュイリー」って鳴いた。この少しのばす鳴き方は、争う時やねぐらに入る時に聞かれ、さえずりにも混じるんだ。
ひ今は何を主張してるのかしら?
安たとえばハシブトガラスは、ゴミ漁り中に人に追われると、少し離れたところに移動して「アッ、アッ、アッ」って短く区切って続けて鳴くでしょ。
ひあれって「自分のエサだぞ」って主張してるわけ? …あら、1羽は追い出されちゃった。
安ほら、飛んでいく時には「チチン、チチン」って鳴いた。セキレイは昼の間は1羽ずつ距離を保ってくらしているから、さっきは近づきすぎて「ぼくはここにいるぞ!」って主張しあったんじゃないかな。
聞くか、見るか?
ひ場面によって違う声を出すのね。そういえばこの間、探鳥会でキセキレイの声を説明してもらったら、なんか自信なくしちゃった。
安ハクセキレイとキセキレイの、地鳴きの違いのこと
? 細い声で、短く続けて鳴くという点でよく似てるから、すぐにわからなくてもいいと思うけど…。
ひキセキレイの方がハクセキレイより「細い声」だとか「鋭い声」って書いてある図鑑もあったわ。
安それは微妙な違いだし、セキレイは開けたところにいて姿を見やすいから、聞き分けで悩むよりは、見た方が早いよ。
ひでも、声に気づくと、飛んでいることが多いでしょ。飛んでると双眼鏡ではとらえにくいし、逆光で色がわからないこともあるもの。
安キセキレイはハクセキレイやセグロセキレイと比べると小さめで、体型もより細いから、慣れると見分けられるようになると思う。
ひじゃあ、飛んでるハクセキレイとセグロセキレイはどうやって見分けるの?
安水辺を離れて畑とか庭や公園にいるのは、まずハクセキレイ。それにセグロセキレイは声がにごってる。
ひ声でわかりやすい鳥や姿でわかりやすい鳥、それに環境から絞りやすい鳥もいるわけね。
安どこに注目すると種が識別できるかは、鳥や場面によって違う。だから経験を積まないとすぐには識別できないことが多いんだ。
チか、チュか?

イラスト/加藤明子 |
ひ今日は聞き分けにこだわっちゃうけど、『新・山野の鳥』(本会発行)にはハクセキレイの声は「チュチュン」って書いてあるよ。
安人によって聞こえ方や感じ方が違うから、カタカナで鳥の声を表すのは難しいんだけど、『新・山野の鳥』は、より細い声のキセキレイの「チチン」と分けてそう表現してる。
ひハクセキレイは「にごった声」って解説してる図鑑もあったよ。
安うーん、キセキレイとの微妙な違いをそのように表現したのかな。僕には「にごってる」とまでは聞こえない。にごった声なら、まずセグロセキレイがわかった方がいいと思う。
ひそういえば、「見分け、聞き分けには比べる」「比べるには基準がいる」って言ってたよね。
安『CD声でわかる山野の鳥』(本会発行)では、スズメの声と比べてハクセキレイもキセキレイも「細い声」としてある。さらに、スズメと比べて「強い声」とも表現してる。
ひうん。セキレイは強い調子で鳴くと知ってから、同じような連続音のホオジロと聞き分けられるようになったわ。
ねぐらでの鳴き方
安野鳥の見分け、聞き分けには慣れがいるから、途中であきらめたり嫌にならないように、簡単なことから少しずつチャレンジした方がいいと思うんだ。
ひだったら、ハクセキレイの地鳴きは「チチン、チチン」っていう連続音だけ覚えとけばいいでしょ。
安ただ、さっきの少しのばす声は、冬の集団ねぐらでよく聞かれるんだよ。
ひそうだ、ハクセキレイって秋冬は集まって寝るんだったわね。
安ねぐらに集まってきた時に、少しのばす声で鳴いて主張しあってるように見える。最後はおたがいに妥協して接近して寝るようだけど。
ひカモの求愛探しも楽しみだけど、ねぐらウォッチングにも行ってみたいな。
安駅前の街路樹とか建物のすき間とか、にぎやかなところに集まってるよ。この間、新宿の駅ビルのねぐらを見に行ったら、ビルの穴に頭入れてお尻を出して寝てた。
ひねぐらでもお尻振ってるのかしら?
安うーん、どうだったかな。セキレイは歩きながらと着地の後によくお尻を振るよね。穴に入った直後は振ってた気がするけど…。
ひ一晩中はともかく、寝ぼけてお尻振るのはいるかもね。
企画・文/安西英明(普及室)
※ハクセキレイやキセキレイは、北海道や北国では秋冬には南下するものが多い。
注)NOTE61からバードウォッチング案内人研修会のテキスト第3章「バードウォッチングの基礎」に関連して、野鳥の見方、楽しみ方についてのお話です。
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