安ほら、キンキンキンって聞こえたでしょ。 ひ私には、ピンピンって聞こえたけど、バードウォッチングでは声のほかに音も楽しむこともあるんだね。 安体重が重いガンの仲間ではギッギッ、さらにヘビー級のハクチョウになるとギシギシとより重そうな羽音がするんだ。 ひへぇー、重い体を飛ばす翼の力ってすごいんだね。そういえば探鳥会でキジの羽音におどろかされたことがあったわ。 安キジの仲間は体重があるわりに翼が短いからね。舞いあがる時のバタバタという大きな音で、瞬発力の強さがわかるでしょ。 ひ小さい鳥でも羽音は聞こえるのかしら? 安静かな冬は、小鳥でも注意してると「プルルー」っていう羽音が聞こえることがある。10グラム前後のヒガラや、5グラムのキクイタダキの羽音が聞こえた時は感動したな。 ひちっちゃくても、ちゃんと翼を羽ばたかせて飛んでいるんだね。私も今度、たっぷり着こんで羽音を聞きに行ってみようかな。 安公園の池のカモの場合は夕暮れにお食事に出かけることが多いから、夕方飛び立つのを待つのもいいよ。
翼は水平? 逆への字?
ひあっ、あれはタカ? 安残念でした、あれはキジバトのディスプレイフライト。ほら、カモたちはぜんぜん警戒していないよ。 ひうーん、またカモたちに負けちゃったわ。でも、ディスプレイフライトって、冬でも見られるの? 安本州以南のキジバトは冬でも繁殖することがあるから、今やっていてもおかしくない。 ひそっか、ハトは虫じゃなくてタネで子育てしちゃうんだったね。それにしても、鳥たちは危険な相手をどうやって見分けてるのかしら? 安同じタカ科の鳥でもあまり狩りをしないトビに対しては警戒しないことが多いから、どっかで危険度を判断しているようだけど、以前キジバトの滑空に対してシジュウカラが警戒の声をあげていたのを見たことがあるから、ときどき間違えちゃうこともあるみたいだよ。 ひ滑空っていえば、バードウォッチング検定に「滑空する時、翼の先が胴体より上がった格好になる鳥はどれですか?」って問題が出てたけど、答えはドバトでバッチリだったわ。 安滑空していることが多いワシやタカを見分けるにも役立つポイントなんだよ。 ひこのあいだの探鳥会では、ノスリは翼がVの字になるって聞いたけど…。 安Vほど極端ではないから、僕は「逆への字」って伝えているよ。案内人としてはわかりやすい例えを追求していきたいよね。 ひ「V」でも「逆への字」でもいいんだけど、どうして翼の両端が上がるのかしら? 安チュウヒ、イヌワシ、カンムリワシも「逆への字」で滑空する。ゆっくり飛びながら地上の獲物を探す点が同じなんじゃないかな。 ひトビもゆっくり飛ぶけど、翼は水平だよね? 安だんだんひなこちゃんもつっこみが厳しくなってきたな。やっぱり一慨には言えないね。 ひきっと種ごとにいろんな事情があるのよね。 安改めて考えてみると、翼の形についても「逆への字」のワシやタカでは先がとがっていないけど、ドバトではとがって見えるしなぁ。 ひドバトはゆっくり飛ぶ必要なんてあるの? 安外国で野生のカワラバトの繁殖地を見たことがあるんだけど、大きながけに大きなくぼみがあってね。そのくぼみの内側に巣があるらしくて、くぼみの中を何羽か滑空してたんだ。その時、逆への字でゆっくり滑空するのが適しているんだなと思った。 ひそういえばドバトは、よくビルの間とか橋や高速道路の下なんかで滑空してるね。 安建造物のすきまに巣を作るからさ。 ひご先祖さまの習性で木には作らないんだね。ドバトにはがけの代わりが建物だとしても、せまい空間を飛ぶにはゆっくりした滑空が合ってるってことかなぁ。 安「逆への字」で滑空する理由はちゃんと調べられてはいないし、どうしてそうなるのかは飛行力学の分野での検討も必要だけど、こんなふうにワケを考えたり、想像してみるのもバードウォッチングの楽しみだよね。