安尾羽や風切羽などの飛行に使う羽は、種や仲間によって何枚ずつあるかはほぼ決まっていて、データもある。例えば、スズメ目に分類される鳥の初列風切羽(以下初列)は9?10枚、次列風切羽(以下次列)は6枚、三列風切羽(以下三列)は3枚が原則らしい。 ひカモの仲間では? 安初列や三列はあまり違わないけど、次列は10数枚と多い。尾羽も14枚以上ある種が多いそうだ。 ひそれでも、案外少ないのね。全部たしても100枚もないわ。 安全身で羽が何枚あるかは別だよ。コハクチョウで約2万5千枚、ツグミで4,657枚、ホオジロは2,765枚とか。※1 ひふーん、やっぱり大きな鳥は多いみたいね。カモなら1万枚はありそうね。
羽と模様の関係
ひあっ、あそこに茶色い羽が浮いてるわ。ちょっと拾ってくる。 安ほらね、あると思えば見えてくるものなんだ。 ひでもこれ、オナガガモの羽かしら? カルガモの羽も茶色いし、子育て後に羽が抜けかわって落ちているはずよ。 安これはオナガガモだと思うよ。薄い茶色にしま模様があるから。あそこにいるカルガモの模様をよく見てごらん。オナガガモの茶色より濃いし、羽にしま模様があるのではなくて、1枚ずつの羽のふちだけが白っぽい。 ひほんとだ。カルガモの体に見えるしま模様は羽のふちで、オナガガモのメスでは羽は1枚ずつにしまがある。 安鳥の体に見える模様は羽1枚1枚が重なった結果なんだ。だから羽をたたんでいると見えない模様もあって、それが飛ぶとめだつこともある。 ひカモの翼の光る羽もそうね。 安そう、もぐらないカモ類は次列が光って美しいよね。おまけにメスやメスに似た時期のオスを見分けるポイントにもなる。※2
翼の羽のたたみ方
ひでも飛ばないと見えないなら、メスとかは飛ばないと見分けられないの? 安地味な茶色の羽もカルガモとオナガガモのように細かく見ると違いがあるし、くちばしの色、体型などにも違いがある。それに、翼の模様は広げると見えるわけだから、飛ばなくても広げる時はないかな? ひ水浴びの後は必ず羽ばたくよね。あと、のびをしたり、羽づくろいの時にも光る羽が見えるし、休んでいても少し翼を下げるとキラって光って見えることもあるわ。 安翼を広げると初列が外側に出てそれに次列が続くけど、翼をたたむ時には逆に初列、次列という順で内側に入るから外側に見える風切羽は三列となる。※3こうして長い翼をコンパクトにセットしているんだ。 ひなるほど、光る羽は三列の下にたたまれていて、翼を広げると外に出てくるってわけね。ということはカルガモの腰のところに見える白い三日月模様は三列ってこと? 安そう、三列のふちの白が重なって一本の線に見える。 ひそういえば、オシドリの腰のところにめだつオレンジ色の羽は三列なんだって聞いたことあるわ。 安あのイチョウの葉っぱみたいに変化した羽が、初列や次列だったら内側にたたまれるはずだし、だいいち飛べないと思うよ。 ひ初列は前進、次列は体を浮かす役目だったよね。じゃ、三列の役割は何なの? 安翼を広げた時、翼と体が離れちゃったら、そこから風が抜けて飛べないでしょ。ただ、推進力や揚力を生む初列や次列ほどかたちにこだわらなくていいから、メスにモテるためにめだつように進化したと考えられるんだ。