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明けましておめでとうございます! 今回は、鳥たちの夫婦関係がいろいろあるっていうお話と、11月号(NOTE46)で紹介した「sp.」の使い方について、読者の方からいただいたご意見を紹介します。
冬でもペア?
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| イラスト/小島早恵 |
ひなこ(以下ひ)ねぇ、あの2羽のカラス、あやしくない? 片方がもう一方に羽づくろいしてあげてるよ。
安西(以下安)相互羽づくろいだから、ペアかもね。ハシブトガラスかな、ハシボソガラスかな?
ひえーっ、ここにはボソはいないんじゃない?
安確かに都心ではブトの可能性が高いけど、冬にはボソを見かけることがあるから、ちゃんと見分けておきたいな。
ひブトの特徴のおでこがよく見えないから、カラスsp.のペアってことで。でも、ちょっと待って。多くの鳥は春に結婚するのよね。前回、カモが冬に結婚するのは例外って聞いたもの。
安そう。春にペアができて夏に子育てが終わるまでは、ペアの関係が続くのが小鳥では原則だからね。
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| イラスト/加藤明子 |
ひつまり、子育てが終わってる秋冬はペアじゃないのが普通でしょ。カラスは例外なの?
安うん。スズメ目カラス科だから、スズメ目という点では小鳥の仲間とも言えるけど…。
ひなのに、他の小鳥とは違って、冬もペアが続いてるの?
安つっこみが鋭くなったね。ひなこちゃんには、わかりやすいように原則的なことを中心に話しているけど、野鳥や自然の世界はさまざまで、例外やわかっていないこともたくさんあるからね。
ペアは続くのか
ひじゃ、カラスのペアについてはよくわかっていないの?
安いつ、どうやってペアができるかとか、どんなオスがもてるかはわからないなぁ。ブトとボソという種を識別していない人も多いから、きちんとした記録も少ないと思うし。
ひ見た目はそっくりなのに、違いがあるの?
安近い種類だから共通点は多いはずだけど、種が違うってことは「結婚できない」「習性に違いがある」ってことが原則だから、例えばどんなオスがもてるかは、きっと全然違うよ。
ひそっか。カーって鳴くブトのメスが、ガーって鳴くボソのオスを選ぶことはなさそうな気がするわ。
安ペアの関係では、2種とも相互羽づくろいが冬も見られるから、ペアが続いてる可能性はあるし、翌年も同じペアで繁殖した研究事例もいくつか報告されている。
ひペアが続くのは、何でも食べるし、賢くて生きのびる率が高いからなんじゃないかしら。
安そうかもね。アホウドリ、ハクチョウ、ツルの仲間のようにペアの関係が続くのは、小鳥より生存率が高いと思われる鳥たちだ。とにかく野生生物のライフスタイルは、それぞれワケがあることは間違いない。
ひでも、わかってないことも多いし、ワケっていっても種ごとにくらしは違うのよね。
安種ごとに違いがあるからこそ、多くの種に共通した原則的なことを最初に理解した方がいいと思う。まずは原則、次に例外だね。それから「どのようにして生きのびてきたか」って考えていけば、ワケが推測できることは少なくないよ。
カモsp.は間違い?
安そういえば、会員の方からsp.の使い方について、「属の名称の後につけるのが正式な使い方で、カモsp.は本来の使い方ではない」というご指摘をいただいたんだ。
ひ属って、何だっけ?
安分類の単位で、小さな単位から順に言うと種、属、科、目と分けられる。
ひでも、図鑑に目や科はあるけど、属っていうのは書いてないよ。
安学名を見れば、その最初が属の名前という万国共通ルールがある。
ひラテン語だからとっつきにくいけど、どの種が同じ属なのかは学名の最初を見ればわかるってことか。
安そう。カルガモでは、学名Anas
poecilorhychaと記し、最初のAnasがマガモ属という属の名になる。sp.は、カルガモかマガモのメスかがわからなかった時などにAnas
sp.とするのが正式な使い方。 ひふーん。カモsp.で済ませられたら楽だけど、「カモ」は目や科の名前だもんね。でも、私みたいな初心者であまり見分けにこだわらない人は、学名や属まで知らなくてもいいんじゃない?
安僕も案内人として、野鳥に関心を持つレベルでは、細かい話は後回しの方がいいかなって考えてたんだけど、「属を意識することで、より観察が深まる」との指摘にはなるほどって思ったんだ。
ひ属を気にした方がいい鳥って、どんなのがいるの?
安同じ科の中にもいろんなタイプがいる場合は、属も知っているといいかもね。カモ科ではスズガモ属はもぐらないとか、ガンやハクチョウの属ではペアが継続するとか、属の単位で習性の違いが大きいものもあるんだ。
企画・文/ネイチャースクール
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