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カモたちに続いて、シベリアからの冬の使者、ジョウビタキやツグミが到着!メジロやハクセキレイも増えて、街でもたくさんの鳥に出会える季節です。さて今回は“身近な場所に続けて通うと良い”というお話です。
カモたちは恋の季節
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| イラスト/小島早恵 |
安西(以下安)おっ、カモたちの求愛が始まってるよ。
ひなこ(以下ひ)えっ、あそこのオナガガモたちのこと? 今、尾羽をぐいってあげたのが求愛なのかな?
安そうそう。オナガガモのオスは、尾羽と頭にひもをつけて上から引っ張ったような動作をするんだ。
ひ今度は別のオスもぐいってやった。メスはあんまりその気がないみたいだけど、プロポーズになるの?
安長い尾羽のように、目立つところをより目立たせるポーズが、メスの気を引くのに役立ってるんじゃないかな。メスはそのあたりをちゃ~んとチェックしているはずだよ。
ひオスが派手に衣がえするのは、メスにもてるためなんだね。
安進化の考え方では、誘う側のオスが派手な姿をしていたり歌がうまかったりするのは、選ぶ側のメスが作ってきたとも言えるんだ。
ひ派手でないオスや、歌がへたなオスはメスに選ばれなかったってことね。
安そう。例えばオナガガモでは、結婚シーズンになっても尾羽が短いオスは遺伝子を残せなかったんだろう。オスとしてはちょっと身につまされるけど。
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| イラスト/加藤明子 |
ひえへん。私はメスだもんね。でも、歌でもてようとする小鳥は春に結婚するのがほとんどよね。どうしてカモは冬に結婚するの?
安不思議だよね。早くペアができると、独身の場合より生きのびる率が高まるって可能性もあるのかもしれない。
ひでも、春に海を越えてシベリアに帰るわけでしょ。ペアがはぐれちゃったらどうするのかしら?
安はぐれるだけじゃなくて、悪天候、天敵や密猟など危険もたくさんあるから、二羽とも無事に渡っていけるかどうか…。ただ、カモのペアの場合は、渡りで生き別れ、死に別れたりした場合は再婚するらしい。
ひシベリアに無事到着してから結婚した方が、得だと思うけどな。
安短い夏の間に子育てしなくちゃならないから、越冬地でペアを作っておく方が得なのかもしれないね。でも、ツグミやジョウビタキのような冬鳥は、シベリアに帰ってから結婚するはずだから、「どうして?」については、きっとそれぞれの事情があると思う。
ひ種が違うとくらし方が違うって聞いたけど、オスが派手にならないカルガモ以外のカモってほとんど冬鳥ね。
安いろんな種のカモが、結婚シーズンである冬に一緒にいるから、この時期のオスは見分けやすい姿をしていると考えられる。メスにすれば、寄って来るオスが自分と同じ種とわかりやすい方が交雑を防げるから。
ひ違う種で結婚しても子孫が残せないから、間違いがないようにオスはそれぞれの衣装に着替えるのね。
安ただし、本来は自然界で生きのびるには目立たない方が有利のはず。特にカモの場合は、メスは一年中地味なまま。育児一切を担当するから、メスはその方が得なんだと思う。
フィールドを持とう
ひところで、この公園の池はオナガガモが多いね。
安30年ほど前はコガモが多かったんだけどね。人が餌を与えることが増えてからオナガガモが増えたという傾向が、他の池でもあるらしい。
ひへぇー、どうして?
安よくわかってないんだけど、フィールドを持っているとそんな変化に気づくようになるよ。
ひフィールドマナーとかフィールドノートとか、よく「フィールド」って聞くけど野外って意味?
安バードウォッチャーは「自分が継続してウオッチングする場所」という意味で使うことが多い。僕やひなこちゃんのフィールドはこの公園になる。
ひでも、私なんてここをウォッチングして、まだそんなに経ってないよ。
安それでも、春夏秋冬の季節変化はわかってきたでしょ。
ひそうね。春になればさえずりや子育てが気になるようになったし、秋にはいつカモが来るかなぁって楽しみになったわ。だけど、探鳥会には時々しか行ってないから、たくさんの種類はわからないよ。
安身近なフィールドがあると、いろんな種を見分ける上で比較の基準になる身近な鳥をしっかり覚えられるから、他の鳥を見るのにも役立つはずだよ。それに、季節や年を重ねた記録が残れば、そこの自然を守る上での基礎資料になる。
ひ身近な場所から保護も考えないとね。野鳥を見分けるにはいろんなポイントがあるって聞いたから、いろんな所でいろんな鳥を見ないとダメかと思ったわ。
安もちろん、いろんな鳥を見ることは、見分けるにも自然を知るにも役立つ。でも、身近な鳥で種の識別、行動の識別などの基礎を作ることも大切。それに、身近では種が少ない分、絞り込みやすいから見分けが楽だし、視点を深めたり広げるのには好都合だよ。
ひまずは自分のフィールドからってことね。
企画・文/ネイチャースクール
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