 |
|
 |
|

 |
 |
| |
 |

今日は公園の芝生でウォッチング!春が近づくと、ツグミやムクドリなどが地上でも見られるようになります。さて今回は、尾の長さやくちばしの形など「体型」で鳥を見分けるポイントについて聞きました。例えば小鳥では、くちばしに注目するといいんだって。
 |
| イラスト/小島早恵 |
ムクドリは水平、ツグミは45度
ひなこ(以下ひ)ムクドリが群れてるよ。
安西(以下安)群れの中でも、そろそろペアが目立つ季節なんだけど…。
ひあっ、2羽一緒に飛んできた!
安ほらね、あの2羽はペアかもしれないよ。ムクドリの雌雄はよく似てるけど、オスの方がより黒っぽい。2羽が一緒に行動していて、雌雄を確認できればペアの可能性がさらに高くなる。
ひうーん、色の違いまではわからないなぁ。あれ? ムクドリじゃないのもいる。
安ムクドリサイズで、胸にまだら模様があれば…。
ひツグミ! 安そう、体型はムクドリより少しスマートでしょ。歩き方や動作に特徴はないかな? ムクドリはノコノコ歩きながら地面をつついてることが多いと思うけど。
ひツグミはじっとしてるよ。あっ、小走りに動いた。
安立ち止まって虫を探すという動作もツグミの特徴なんだ。
ひそういえば探鳥会で、「ムクドリの体は地面と水平、ツグミは胸を張った姿勢で45度」って聞いたことがあるわ。ぼーっとしてるのかと思ってたけど、一生懸命に虫を探してる姿勢だったのね。ツグミさん、ごめんね。
安秋に渡来した頃は、主に木の実を食べていてあまり地上で見られないけど、春が近づくと地上で虫を食べるようになるんだ。
ひシベリアに帰る時期が近づいてくるから、体力をつけてるのかもね。
いろいろなポイント
ひ動作や姿勢も、野鳥を見分けるポイントなのね。
安姿勢では、縦向きと横向きがある。スズメと比べて体を立てた感じで止まるのがカワラヒワ、モズ、ヒヨドリ、ヒタキ科の鳥などで、体を地面や枝に対して水平に止まるのがムクドリ、ウグイス科やセキレイ科の鳥など。ただし、ウグイス科でもオオヨシキリやコヨシキリは縦向きなんだけどね。
ひねえ、ヒヨドリっていつも縦向き?
安いつもってわけじゃないから、決定的ポイントではなく補助条件ってとこかな。
ひ体型もそうだよね。スマートな鳥だって羽をふくらましたら太って見えるでしょ。
安そう、鳥の大きさだって人の印象によって違って感じられるよね。
ひこの間、白いサギがいてコサギだと思ったの。正面からは小さく見えたからなんだけど、結局はくちばしが黄色かったからダイサギだった。
安見る角度によっても違って見えることがあるね。だからこそ、複数のポイントをチェックすること、そのためにも慣れること、つまり興味を持ってウォッチングを続けることが大事なんだ。
ひ色や模様ばかり気にしちゃうけど、よく見えないことの方が多いもんね。
安それに、複雑な模様の鳥ではキリがないから、目立つところだけ気にすればよくて、あとは色や模様以外のポイントをチェックした方がいいんだよ。
ひ奥が深いのね。 安いろんな鳥を見分けるには、比較の基準になる身近な鳥が重要だから、身近な鳥ほどいろんな視点で見てもらいたいんだ。それと案内人の立場では「こんなポイントに注目するといい」という解説が大事だと思う。
ひ「その場でわかることより、わかり方が大事」なのよね。これまで教わった見分けのポイントは、地域と季節と環境、それから大きさ、動作や姿勢に体型ね。
安主に水辺の鳥では体型は大事なポイントになるよ。足が長い、首が長い、翼が長いなど極端な違いがあって、それで何の仲間かがわかると絞り込みやすい。小鳥の場合にはくちばしの形、尾羽の長さや形などから絞り込みやすいよ。ツグミはスマートに見えて、ムクドリがずんぐり見えるのも、ムクドリの尾羽がスズメの体型と比べて短いというのも一因なんだ。
頭でっかちのワケ
 |
| イラスト/加藤明子 |
ひくちばしの形は、主に虫を食べる小鳥は虫をつまみやすいピンセット型で、タネを割って食べる小鳥はペンチ型なんだよね。
安それじゃ、ペンチ型のチャンピオンを見てみよう。芝生の奥に林があるでしょ。そこの地面を見てごらん。
ひ何かいるの? あ、あれはカワラヒワ…よりはくちばしが太いわね。
安シメだよ。北海道では繁殖するけど、本州以南では冬鳥。これも春が近づくと地上によく降るんだ。どうしてだと思う?
ひペンチ型だからタネを食べるのよね。普通タネは木の枝先にあるけど、もう落っこっちゃったのかな?
安そう。春近くなると林の下でタネを探すことが多くなるんだ。
ひカワラヒワより太いくちばしだから、大きくて固いタネも食べられるはずよね。何を食べているのかな?
安例えば、エゴノキの実。 ひどの実?
安そこのコーヒー豆みたいなのがそうだよ。割ってごらん。
ひひぇー、固くて私の手では割れないよお。 安シメのくちばしには、人間がリンゴを噛む時に相当する50キロの力がかかるそうだ。シメを解剖したことがある人に聞いたんだけど、顔中筋肉だったって。
ひどおりで、頭でっかちなわけだわ。
企画・文/ネイチャースクール
|
|

|
|
|