ひツッピーとかツツピーの繰り返しよね。メジロみたいに難しいさえずりは、どうやって覚えたらいいの? 安じゃあ、メジロのさえずりの聞きなし(鳥の声を人の言葉に置きかえること)を教えてあげよう。「長兵衛、中兵衛、長中兵衛」とか「チルチルミチル青い鳥」などがある。実際はこれを早口で二回繰り返すくらいの長さかな。 ひ早口ことばみたい。複雑な歌なのね。 安てっとり早いわかり方もあるよ。身近な鳥のさえずりで、早口、複雑、長いのはメジロかツバメ。常緑樹の高い所から聞こえてくるならまずメジロ。
全国的に一年中見られる鳥 ひなるほど。でも、身近な鳥って地域によって違うんじゃない? 安おっ、いい所に気がついたね! バードウォッチング案内人研修会では、『新・山野の鳥』『新・水辺の鳥』で身近な鳥や基本種とした種を「基本27種」としたんだ。 ひその27種を知っていればいいの? 安バードウォッチング案内人とは「フィールドマナーを守るバードウォッチングを通して、自然との共存という考え方を伝えられる人」という意味で、野鳥の知識が多ければいいってわけじゃないけど、知識を得ようとしたら優先順位が必要だからね。 ひまず27種程度は知っているようにしよう、ということね。それが身近な鳥ってこと? 安もちろん地域で違いはあるけど、おおよそ日本全国で、人家付近でも一年中見られる鳥が6種いる。 ひスズメにコゲラ、あと、カラス? 安ハシボソガラスは南西諸島にはいないから、三つめはハシブトガラス。他にシジュウカラ、ヒヨドリ、それから野鳥ではないけどドバト(カワラバトを原種に改良された伝書鳩などが野生化したハトの俗称)。その他は地域的例外がある鳥だ。 ひキジバトは北海道では夏鳥って聞いたわ(参照/NOTE4)。 安アイヌ語では耕作の鳥という意味のトイタチカプって呼ばれ、キジバトが春に渡って来たらマメをまくなんて話も聞いたことがあるよ。 ひ今頃、北をめざすキジバトがいるかもね。ムクドリが全国的じゃないのも意外だわ。 安九州では冬鳥だったり、少ない地域もあるから、ものさし鳥としてはムクドリよりヒヨドリがいいんだって。奄美大島では、ムクドリやハシボソガラスはルリカケスよりめずらしい鳥かもしれない。 ひところ変われば鳥変わるってことね。まあ27種くらいなら私もすぐに覚えられるわ。 安ただし見分け方だけではなく、種ごとの分布・環境や食性、季節による違いなどもね。それらは見つけ方のポイントにもなるし。
ひえーっ! 日本での分布は表でわかるけど、前に聞いたコゲラの話みたいに世界的な視点もいるんでしょ。 安共存のしくみや考え方を理解し伝えることが大切。種ごとの細かい知識はそのための手段だから、あまり心配しないで。 ひくらし方は種によって違うし、季節や地域でも違いがあって、それが共存に結びついていることをわかっていればいい? 安そう、それが基本。次のステップとして、おおざっぱな傾向からとらえるといいと思う。「多くの小鳥は春夏は虫などの動物質を食べ、秋冬はタネなど植物質も食べる」とか、「同じ日本でも分布は北と南で大きく違う」とかね。そもそも相手のくらし方をわかろうとしないままに保護とか共存ってできないんじゃないかな。おっともう一つ、「いかにわかっていないか」ってことも大事。 ひ身近な鳥でもあまり調べられていないのよね。一年中見られるヒヨドリも移動してて、どこのヒヨドリがどこまで行くのかもわかっていないんでしょ?(参照/NOTE23) 安さらに、鳥類は学習能力もあるから習性や分布も変わりうる。例えば、ヒヨドリが夏も身近で見られるようになったのは30年ほど前からだし、一方モズのように身近な環境から減っている鳥もいる。 ひじゃあ、まずはこの公園の鳥から知るようにするわ。