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ひなこのお散歩鳥講座
NOTE24 11月 ヒタキでもツグミ科?
秋の深まりとともに、冬鳥シーズンも本番。毎年、近所に姿を見せるジョウビタキに会えるのが楽しみ!今年も無事に渡って来てくれるといいな。そのジョウビタキ、“ヒタキ”って付くのにツグミの仲間なんですって。今日は「分類」について聞いてみました。

イラスト身近でキレイな冬鳥

安西(以下安)ヒッ、ヒッって声、聞こえた?
ひなこ(以下ひ)あっ、ジョウビタキだよね。私、身近な鳥では、1番きれいだと思うわ。メスは地味だけど、目がクリクリしててかわいいし。
「メスはお尻だけオレンジ色なのが色っぽい」という人もいる。ただ、ジョウビタキに気付かない人が多いのは残念なことだよね。
私もそうだったもの。「町にはスズメとカラスくらいしかいない」と思ってると、出会っていても見えてこないのよ。
深い林よりも、林の縁とかやや開けたところを好む鳥だから、庭や公園、原っぱがあれば住宅地でも普通に見られるんだけどね。
日本中どこでも見られるの?
北海道では冬を越さないけれど、本州以南では南西諸島でも越冬する。香港の図鑑にも冬鳥として載ってるよ。
へーっ、結構南まで渡るのもいるのね。繁殖地はシベリアなんでしょ。
サハリンや朝鮮半島でも繁殖していて、北極圏のような北ではないらしいんだけど、繁殖習性はまだよく調べられていないそうだ。

分類からわかること

この公園でもルリビタキが見られる環境があれば、もっといいんだけど。
えーっ! ルリビタキって、オスは青い鳥でしょ。見たい、見たい!!
ルリビタキは春から夏の繁殖期は高山だけど、冬は低山や低地で越す。ジョウビタキより深い林を好むから、低木もよく茂っているような環境が残されていれば…。
う〜ん、ここにはあんまりそういう林はないみたいね。下草は刈られてしまうもの。残念だわ。
ところでジョウビタキやルリビタキは何の仲間か、知ってる?
ヒタキって付くんだから、ヒタキの仲間じゃないの? アレッ、図鑑ではツグミ科になってる。
生物の仲間分け、つまり分類にはいろんな説があるし、まだわかっていないことも多い。だから決定的なものではなくて、変更もよくある。日本鳥学会による以前の分類では、同じヒタキ科の中でヒタキ亜科、ツグミ亜科、ウグイス亜科って分けられていたんだけど、最近それぞれが科として分けられるようになった。
分類って、「科」の他に「目」ってあるよね。スズメ目ツグミ科っていうように。
近縁の種が「科」でまとめられていて、近縁の科が「目」でまとめられていると考えればいい。そもそも、地球にはどれくらいの種の生物がくらしていると思う?
えーっと、鳥が日本で約550種で、世界で約9000種よね。魚や虫、植物も考えたら…すごい数ね!
例えば日本の昆虫は今3万種ほどが知られているけど、10万は下らないはずなんだ。この星の生物種は現在知られているだけで約150万種、実際は1000万種とも、それ以上とも言われている。
まだ発見されていない種って、そんなにあるの!
この多様な生物種を「界‐門‐綱−目−科−種」と仲間分けしていくのが分類。界を大まかに分けると、生産者である植物界、消費者の立場の動物界、分解者の菌界となる。
じゃあ、私たちヒトは動物界の仲間ね。
そう。動物界の脊椎動物門のほ乳綱(類)という約4000種の仲間とされる。その中に霊長目というサルの仲間が約200種いて、ヒト科のヒトという分類になる。ちなみに、ヒト科に近縁のショウジョウ科にはゴリラ、オランウータン、チンパンジーがいて、チンパンジーとヒトの遺伝子は98%まで同じらしい。
ふむふむ。鳥と私たちは、脊椎動物門ってとこまでは一緒なのね。
脊椎動物門の「綱」のレベルでは、最初の脊椎動物としておよそ5億年前に誕生したと考えられる魚類がいて、最初に陸に上がった両生類、完全に陸化を遂げたは虫類がいて、そこから進化したと考えられるのが鳥類とほ乳類なんだ。

共通点はどこ?

イラスト ところで、ジョウビタキがツグミ科なら、ヒタキ科にはどんな鳥がいるのかしら?
キビタキやオオルリなどがいるよ。スズメ目に分類される小鳥の中で、主に森で飛んでいる虫を飛びついて食べるのがヒタキ科。日本ではほとんど夏鳥で、今頃は飛んでいる虫がいる南の国まで渡って行ってるはずさ。足が比較的弱くてあまり歩かないのも共通した特徴で、一方ツグミ科は足が頑丈で、よく地上にも降りて採食するんだ。
本当だ。図鑑には、ツグミもジョウビタキも足がちょっと長めに描かれているわ。…あれ? イソヒヨドリもツグミ科になってるよ。ヒヨドリはヒヨドリ科なのに。
磯にいて、ヒヨドリみたいな声を出すからイソヒヨドリって名前になったんだ。今度、磯に行く機会があったら観察してごらん。体型や採食場所、動作などからツグミやジョウビタキとの共通点を探してみるといいよ。
動作って言えば、ジョウビタキっておじぎをして尾羽をプルプルっと振るわせるでしょ?
実は、イソヒヨドリもジョウビタキと同じように、おじぎとプルプルをするんだよ。
ふーん、同じ仲間かどうかっていう目で見てみると、共通点が見えてくるのね。

企画・文/ネイチャースクール

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