分類からわかること 安この公園でもルリビタキが見られる環境があれば、もっといいんだけど。 ひえーっ! ルリビタキって、オスは青い鳥でしょ。見たい、見たい!! 安ルリビタキは春から夏の繁殖期は高山だけど、冬は低山や低地で越す。ジョウビタキより深い林を好むから、低木もよく茂っているような環境が残されていれば…。 ひう〜ん、ここにはあんまりそういう林はないみたいね。下草は刈られてしまうもの。残念だわ。 安ところでジョウビタキやルリビタキは何の仲間か、知ってる? ひヒタキって付くんだから、ヒタキの仲間じゃないの? アレッ、図鑑ではツグミ科になってる。 安生物の仲間分け、つまり分類にはいろんな説があるし、まだわかっていないことも多い。だから決定的なものではなくて、変更もよくある。日本鳥学会による以前の分類では、同じヒタキ科の中でヒタキ亜科、ツグミ亜科、ウグイス亜科って分けられていたんだけど、最近それぞれが科として分けられるようになった。 ひ分類って、「科」の他に「目」ってあるよね。スズメ目ツグミ科っていうように。 安近縁の種が「科」でまとめられていて、近縁の科が「目」でまとめられていると考えればいい。そもそも、地球にはどれくらいの種の生物がくらしていると思う? ひえーっと、鳥が日本で約550種で、世界で約9000種よね。魚や虫、植物も考えたら…すごい数ね! 安例えば日本の昆虫は今3万種ほどが知られているけど、10万は下らないはずなんだ。この星の生物種は現在知られているだけで約150万種、実際は1000万種とも、それ以上とも言われている。 ひまだ発見されていない種って、そんなにあるの! 安この多様な生物種を「界‐門‐綱−目−科−種」と仲間分けしていくのが分類。界を大まかに分けると、生産者である植物界、消費者の立場の動物界、分解者の菌界となる。 ひじゃあ、私たちヒトは動物界の仲間ね。 安そう。動物界の脊椎動物門のほ乳綱(類)という約4000種の仲間とされる。その中に霊長目というサルの仲間が約200種いて、ヒト科のヒトという分類になる。ちなみに、ヒト科に近縁のショウジョウ科にはゴリラ、オランウータン、チンパンジーがいて、チンパンジーとヒトの遺伝子は98%まで同じらしい。 ひふむふむ。鳥と私たちは、脊椎動物門ってとこまでは一緒なのね。 安脊椎動物門の「綱」のレベルでは、最初の脊椎動物としておよそ5億年前に誕生したと考えられる魚類がいて、最初に陸に上がった両生類、完全に陸化を遂げたは虫類がいて、そこから進化したと考えられるのが鳥類とほ乳類なんだ。 共通点はどこ? ひところで、ジョウビタキがツグミ科なら、ヒタキ科にはどんな鳥がいるのかしら? 安キビタキやオオルリなどがいるよ。スズメ目に分類される小鳥の中で、主に森で飛んでいる虫を飛びついて食べるのがヒタキ科。日本ではほとんど夏鳥で、今頃は飛んでいる虫がいる南の国まで渡って行ってるはずさ。足が比較的弱くてあまり歩かないのも共通した特徴で、一方ツグミ科は足が頑丈で、よく地上にも降りて採食するんだ。 ひ本当だ。図鑑には、ツグミもジョウビタキも足がちょっと長めに描かれているわ。…あれ? イソヒヨドリもツグミ科になってるよ。ヒヨドリはヒヨドリ科なのに。 安磯にいて、ヒヨドリみたいな声を出すからイソヒヨドリって名前になったんだ。今度、磯に行く機会があったら観察してごらん。体型や採食場所、動作などからツグミやジョウビタキとの共通点を探してみるといいよ。 ひ動作って言えば、ジョウビタキっておじぎをして尾羽をプルプルっと振るわせるでしょ? 安実は、イソヒヨドリもジョウビタキと同じように、おじぎとプルプルをするんだよ。 ひふーん、同じ仲間かどうかっていう目で見てみると、共通点が見えてくるのね。 企画・文/ネイチャースクール