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ひなこのお散歩鳥講座

こんにちは。ひなこです。年もおしせまって、駅前もデパートも遊園地も混み混み。
どこからこんなに人間が・・・。
それに比べて、いつもの公園のカモ達は、のんびりお昼寝?!
ああ、ワタシもカモになりたい。
起きているのカモ

ひなこ(以下ひ)みんな気持ちよくお昼寝かあ。いいなぁカモは。
安西(以下安)本当にみんな寝てるかな? 双眼鏡でまぶたを見てごらん。
あれ、あのカモは寝ているように見えても、目を開けてるみたい。
首を回してくちばしを羽に入れるのが鳥が寝るポーズの基本なんだけど、カモたちはそんな格好をしていても、実は寝てないのがいるんだ。カモは白っぽい下まぶたが上に上がってまぶたを閉じる。だから、本当に寝ていれば目の部分は白っぽく見えるはずだよ。
じゃ、そっちのも起きてるのね。ん? あっちのは目をあけたり閉じたりしてるわ。みんなでグーグー寝てるわけじゃないんだ。
だって、上空からタカが襲ってきたら、生死にかかわるでしょ。
えっ、こんな公園にもタカが来たりするの?
以前、カモの群れが飛び立ったので、見上げてみたらチョウゲンボウというハヤブサの仲間が旋回していたことがある。のんびり見えても、厳しい自然界では危険を察知しなければ生き残れないんだからね。
群れることは生き残るワザなの?
例えば鬼ごっこで、ひなこちゃんひとりが逃げる側だとする。鬼がひなこちゃんに見えないように後ろからこっそり来たらかなり危ないでしょ。でも、逃げる側が他に何人もいたら、誰かが鬼に気がついて、自分も危ないってわかるかもしれない。
群れることで危険を察知する能力が高まるのね。
群れるメリットはまだある。鬼が1人で、逃げる人が5人の場合と、10人の場合と、どっちがつかまりにくいかってこと。
なーるほど。逃げる側が自分以外にもたくさんいれば、それだけ鬼の注意がそれるわね。

役割分担して、群れるカラ

他に群れる鳥っていうと・・・あれ、カモとか、カモメとか以外で群れる鳥っていたっけ?
山野の鳥でも、秋冬はムクドリなど、群れをつくっている鳥は少なくないよ。だいたい同じ種で群れる場合が多いんだけど、違う種で群れている例もある。
えっ、違う種でも群れるの?
ほら、このあいだの雑木林の探鳥会で見なかった?
あ! カラ類のあれね! カラの混乱? いや違う、カラの混浴? ううん、カラの・・・
「カラの混群」。
そうそう! カラの混群! シジュウカラやエナガがいたわ。
うん。エナガ科のエナガ、シジュウカラ科の鳥たち、それにメジロ科のメジロ、キツツキ科やゴジュウカラ科の鳥なども加わるんだったよね。じゃあ、だれが群れの先頭にいたか覚えてる?
先頭・・・かどうかは分からないけど、最初に見つけたのは、エナガだったかな。
カラの混群の先頭はたいていエナガたちなんだ。次にシジュウカラやヒガラ、ヤマガラ、メジロなど、そして最後はコゲラのようにキツツキ科のことが多い。
その順番て何なの?
その訳は食べるものや食べ方の違いが考えられる。エナガは小さなくちばしで枝先の小さな虫をついばむから、早く移動する。それに対して、キツツキ科は幹に穴を開けて中の虫を食べることが多い。
キツツキたちはコツコツやってるからみんなより遅くなるのね。一緒にいても食べるものも食べ方もちがうんだ。
カラの混群の場合、「食いわけ」をしてることになるし、いる場所も違うよね。シジュウカラ科の中でも高いところにはヒガラが多く、シジュウカラは地上を含めた低いところが好きらしい。
でも、種や仲間が違うってことは、暮し方や習性に違いがあることなんでしょ。危険だって分かったとき、みんなにどうやって知らせるの?
どうやら、危ないって声は混群のメンバーの誰が出してもわかるらしいよ。しかも、カラの混群の場合は、全体の群れの構造から危険察知の役割分担がなされるようだ。
ほえ?
カラの混群は、移動するときに、どどっといっぺんに移動せず、順番に移動するよね。餌をとる時は、1本の木の枝先から幹まで散らばっているでしょ。さて、これらのことは、安全面でどう有利だろう?
つまりは、敵が来ないか見張っている鳥が、移動するときには「始めから、終わりまで」食べているときは「枝先から幹まで」、いるってことなのね?
ご名答! これを群れの立体構造というんだ。
すごい! 群れるっていろんなメリットがあるのね!じゃ、人間が群れることにも何かしらのメリットがあるに違いない! 人の群れの良さ・・・う〜ん、う〜ん。
煮詰まってる? じゃあ、おでんでも食べようか?
は? おでん?
向こうに見える「人間の群れ」をウォッチングしてごらん。
あ、屋台だ!!
その通り。群れのメリットのひとつ、「えさ場を早く見つけられる」だよね。「人間」も生物、「野鳥」も生物。だから基本的な生き方、暮らし方には共通点が少なくないはずさ。
うん! 私も群れて生きのびよう! わーい、早く行こ!

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