第35回(2008年3月号) 「図鑑によって英語の名前に違いがあるのはどうしてですか?」
スズメの学名(2つのラテン語で種、3つで亜種を示す)はPasser montanusですが、英名の場合、イギリスではTree Sparrow、アメリカではEurasian Tree Sparrowと記されることが多いようです。 また、Sparrowはハタオリドリ科スズメ属の鳥だけでなく、本来スズメ属の鳥が分布していないアメリカではホオジロ科の鳥にも使われます。日本語の名(和名)も俗称ですが、図鑑では日本鳥学会による日本鳥類目録に記されたものを標準和名としてカタカナで示し、学名を併記するのが一般的です。ただ、同目録は変更があるので、古い図鑑と新しい図鑑では分類や名前に違いが生じます。
当会発行の『新・山野の鳥』『新・水辺の鳥』は初心者向けなので、普段使われることが少ない学名は索引でまとめて示すようにして、和名の横には識別ポイントを記すように工夫してあります。昨年発行した『フィールドガイド日本の野鳥 増補改訂版』では英名も記しましたが、索引で主な種に絞る一方、日本鳥類目録に準拠して複数ある英名は複数記すようにしました。野鳥の名前については『野鳥』誌に連載していた「ひなこのお散歩鳥講座」の32〜34(2000年7〜9/10月号)で触れており、当会ホームページのBIRDFAN→楽しみ方のヒントからも見ることができます。また、支部や会員による発行物などでは、漢字表記、アイヌ語の名や地方ならではの昔の呼び方を紹介しているものもあります。