第30回(2007年10月号) 「日本に野鳥は何種いるのですか?」
上記の『日本鳥類目録』では、日本の野生では絶滅とされるトキ、キタタキなど10種が含まれています。ほかに外来種としてコウライキジ、コジュケイ、カワラバト(ドバト)など26種を掲載しています。また、検討中の34種・亜種の記載もあり、検討中の理由として「同定可能な写真または標本がない」・「2亜種以上ある種で、亜種を同定できない」・「同定に疑問がある」・「自然分布とするには疑問がある」・「論文として公表されていない」などが付記されています。亜種とは種以下の分類単位ですが、コウライキジやオオトラツグミなどは、それぞれをキジやトラツグミの亜種とする説と別種とする説があるように、見解の違いもあります。
このたび発行の『フィールドガイド日本の野鳥』増補改訂版では、555種(ほか外来種13種)を扱った増補版(1989年)を元に、当会の野鳥記録委員会(当時)による検討を増補版に反映させた以後(1989〜2006年)、日本野鳥の会・日本鳥学会・山階鳥類研究所が発行した学術誌に論文や短報が掲載された種、日本鳥類目録で新たに掲載および検討中とされた種で今後も観察されそうな種を中心に38種(ほか外来種4種および野生化した家禽3種)を追記しました。ほかにも観察例などを補足説明した種はありますが、「野外識別が難しい」「分類上の説が定まらない」などの理由で種を特定できないものや誤認情報も増えているので、多くの情報を扱う方針にはしませんでした。