第25回(2007年5月号) 「落ちていた卵から、産んだ野鳥の名がわかりますか?」
身近な野鳥では、メジロの卵は小さく、淡く緑がかった白。スズメの卵はさまざまですが、灰白色や淡青色の地に、青系・褐色系の小さな斑が多数あるものが多く、シジュウカラとツバメの卵は、白地に赤褐色の斑です。ムクドリは淡い緑青色、ヒヨドリは赤みがかった白地に斑があるものが多いです。キジバトは白く、ハシブトガラスは緑青色の地に多数の斑があります。カラス大でもカルガモの卵は大きく、長径5.6センチ、短径4.3センチあり、白っぽく無斑です。
フィールドマナー「近づかないで野鳥の巣」の季節になりましたが、野鳥の繁殖成功率は高くはありません。昨年生まれで今年初めて繁殖するようなペアもいるので、親鳥自身が卵を落とすような失敗もありえます。他の鳥や獣に補食される卵もあるし、順調な場合でも、孵化した殻を親鳥が巣の外に捨てるという習性があるので、時々、卵や殻が落ちていることがあります。なお、カモ類の卵が大きいのは早成性(孵化したひなは綿羽に覆われていて、間もなく歩き出す)だからです。 *参考文献:黒田長久監修、柿沢亮三・小海途銀次郎、「日本の野鳥巣と卵図鑑」、世界文化社、1999