第18回(2006年10月号) 「野鳥が渡るところを見たいのですが、いつ、どこに行けばよいでしょうか?」
測量山や竜飛岬(北海道)、伊良湖岬(愛知県)、佐多岬(九州)など、渡りの名所とされる場所もあります。 渡る時期や時間は種によって違い、地域や年、その日の天候によって違うこともありますが、夏鳥が東南アジア方面に南下するのは9〜10月、冬鳥がシベリア東部から南下してくるのは10〜11月が中心。多くは危険や体温上昇を避けるように夜に渡りますが、天敵が少なく気流を利用できるツル・ハクチョウ・タカなどの大型種、飛翔能力に優れ飛びながら採食できるツバメやアマツバメ、移動距離が長くないと考えられるヒヨドリ、メジロ、カケスなどは昼に見られます(気温が上がる前、朝に多い傾向があります)。
秋は身近な緑地でも、南下途中の小鳥がいることがあり、飛んでいる虫を好むヒタキ類もミズキの実が黒く熟していると食べに来ます。スズメより素早い飛翔が目安になりますが、春の北上の時期のようにさえずらないし、地味なメスや幼鳥が多いので、見分けるには注意が必要です。冬鳥として南下が早いのはカモ類。オスが派手になる前は見分けにくいのですが、くちばしの先を見てカルガモでなければ、渡ってきた冬鳥の可能性大、警戒心が強ければ渡来当初と思われます。