第14回(2006年6月号) 「山に行ったら大きなタカのような鳥が飛んでいましたが、なんという種類でしょう?」
カラスより大きいタカはあまりいません。トビより大きいとしたら山ではクマタカかイヌワシですが、非常に数が少ない上にクマタカはあまり飛び回らないし、イヌワシは大きさがわかるような距離で見られる機会はそうありません。ほぼカラス大ですが、翼が長いために大きく見えるタカとしてはノスリやハチクマがいます。数が少ないタカの仲間を見分けるには、どこでも見られる頻度が高いトビをわかるようになるのが第一歩です。
ワシと名がつく鳥を除けば、タカやハヤブサの多くがカラス大以下。トビ以外は、繁殖や渡りを除き単独でいることが多いこともポイントになります。私が受けた大きな鳥の問い合わせの多くは、ほかにも「鷹斑*が目立たない」「翼下面に白い斑」などのトビの特徴について聞くと、それにあてはまるのですが、「トビなら知ってる」と思っている方が「珍しいタカ」を期待して問い合わせてくることが多いので、がっかりさせないようにお答えする配慮も必要です。 *鷹斑(たかふ):タカなどの翼や尾羽に目立つ縞々に見える模様