第4回(2005年7月号) 「水辺にカラスほどの大きさの鳥がじっとしていましたが、図鑑に載っていません。何でしょうか?」
【幼鳥】 ヒナに最初に生えそろう羽が「幼羽」で、幼羽をまとっている鳥を「幼鳥」と呼びます。スズメなら顔の黒い斑が薄い、カワラヒワでは腹に濃い斑点があるなどが成鳥と異なりますが、秋までに羽が抜け替わる(第1回冬羽)と成鳥とよく似た姿になって、翌年春には繁殖できるようになります。 【若鳥】 繁殖できるまで2年以上かかるツル、サギ、カモメ、タカなどの仲間で、幼羽から成鳥の羽になる途中段階などを「若鳥」と表す図鑑もありますが、若鳥の定義は定まっていません。
野外では、色、形、大きさなど、条件や印象によって図鑑と違って見えることも多いので、見かけの情報に限らず、場所(地域や環境)や季節から可能性を絞ることも必要です。本当に図鑑に載っていないとしたら、幼鳥や若鳥、あるいは外国産の鳥の可能性があります。雌雄によって姿が違う鳥、季節や年齢で変わる鳥、その途中段階の鳥、さらに個体差もあるので、それらを識別するには経験を要します。「楽しみながら続ける」「よく見られる、わかりやすいもの(成鳥雄の夏羽など)からわかるようにする」のがよいでしょう。