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バードウォッチングを始めよう

 

何が必要なの?


テキスト:松田道生(日本野鳥の会評議員)
中村 聡(日本野鳥の会会員室)

双眼鏡の選び方

選び方

    双眼鏡のいろいろ
  • 双眼鏡は、警戒心の強い野鳥との距離を縮めてくれるありがたい道具。次のようなメリットがあります。

    • 警戒心の強い鳥を近くにいるのと同じように
      見ることができる。
    • 明るい双眼鏡だと暗いところにいる野鳥が
      はっきりと見える。
    • じっくり見ることによって細かい模様や色が
      よくわかる。
  • 例えば8倍の双眼鏡は、80メートル先の鳥の姿を10メートル先にいるのと同じ大きさに見えるようにしてくれます。
  • 見え方の図
  • 双眼鏡には次の2タイプがあります。
  • ダハプリズムタイプポロプリズムタイプ

    左:ダハプリズムタイプ
    右:ポロプリズムタイプ

  • どちらのタイプにも2つのリングがあります。
  • ピントリング視度調整リング

    左:ピントリング
    右:視度調整リング

    ピントリング




    ※ピントリングと視度調整リングを1つのリングでスライドさせて使うタイプのものもあります。


  • 双眼鏡についている数字、例えば「8×30」とは、倍率が8倍、対物レンズの口径が30ミリであることを示しています。倍率の表示箇所は双眼鏡の機種によって異なります。
  • 倍率倍率
    倍率倍率
  • 口径は30ミリ以上が明るくてよいでしょう。ただし口径が大きいほど本体も大型になります。
  • 口径
  • 明るさの目安となるのは、ひとみ径。対物レンズ有効径を倍率で割った数字で、数字が大きいほど明るくなります。
  • ひとみ径大ひとみ径小
  • 双眼鏡は首からぶら下げて使うのが原則。ストラップは太めで幅が広い方が首にかけたときに楽です。
  • ストラップストラップ

    首にかかる負担を軽減するホルスター型の“クビラック”です

    クビラック
  • 光学機器なので、なるべくぶつけたりしないように気をつけましょう。オリジナルのケースで工夫する方もいます。
  • ケースケース

  • では、どういった双眼鏡を選べばよいのでしょうか。まずは基本情報からご紹介しましょう。
  • 体にあった双眼鏡を選びましょう。
    >大きく重いものは肩こりの原因となります。
  • 目的に合った双眼鏡を選びましょう。
    >山歩きのついでに、ということであれば軽量のものを。
  • 予算の許す限り、光学機器メーカーの双眼鏡を選びましょう。
    >メーカー以外のものは当たり外れが大きいものです。
  • 中央にピントリングのあるタイプの方が使いやすいでしょう。
    >あくまでも使い勝手を考えてどうぞ。
  • 倍率は7〜9倍程度のものをおすすめします。
    >高倍率だと手ブレの恐れがあります。
  • 口径は30mm以上あるものがよいでしょう。
    >口径があまり小さいと暗く、大きいと大型になります。
  • よぶんな機能は必要ないでしょう。 >「シンプルイズベスト」です。
  • 確認、気をつけたい点は、次のようなポイントです。
  • 持ったときのバランスはどうか。
  • 白いところを見て白く見えるか。
  • レンズのコーティングがはがれていないか。
  • 防水性はあるか。
  • 接眼レンズのキャップはくっついているタイプか。
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双眼鏡の使い方

  • 双眼鏡は共用するのではなく、あくまでも個人、一人ひとりで使うもの。つまり、自分が使いやすいように調整する必要があります。ストラップの長さ、目幅、視度の調整をして、自分にあわせましょう。順を追ってそのステップを紹介します。
    1. まずは双眼鏡本体が胸のあたりに来るように、ストラップは短めに調整して首からかけましょう。
      ストラップを調整している写真
    2. 目と接眼レンズの幅(目幅)を合わせ、目盛を覚えておきましょう。
      目盛目盛
    3. 次に遠くの風景を見ながら、
      遠くの風景を見る様子
    4. 視野が円に見えるように調整しましょう。
      視野が円に見える様子
    5. ピントリングの位置を確認します。
      ピントリングを確認する様子
    6. 左右の視力が異なる場合、視度の調整が必要。まずは右の接眼レンズをふさぎ、両目で対象物を見ながらピントリングでピントを合わせます。
      右のレンズをふさぐ
    7. 次に左の接眼レンズをふさぎ、両目で対象物を見ながら視度調整リングで視度を合わせます。
      左のレンズをふさぐ
    8. 視度調整リングの位置はメーカーや機種によって異なりますので、説明書をご参照ください。
      視度調整リング視度調整リング
      視度調整リング視度調整リング
    9. 眼鏡をかけている方は、目あてを浅くしてください。機種によって、アイキャップを繰り出すタイプとゴムを折り曲げるタイプとがあります。
      タイプの違いタイプの違い
    10. 腕を狭くすると安定します。さあ、準備はOKです。(右は不安定な姿勢)
      安定した姿勢不安定な姿勢
    11. 双眼鏡の視野は、せいぜい7度程度。この中に、小さくて動きの速い野鳥の像をとらえるのは、コツが必要です。練習をすれば、あるいは慣れてしまえば、だんだんととらえられるようになります。


    12. はじめから双眼鏡で野鳥の姿を追うのではなく、まずは肉眼で見つけましょう。肉眼が基本
    13. 見つけたら、野鳥から目を離さずに双眼鏡を目に当て、ピントリングでピントを合わせます。
      野鳥から目を離さずに
    14. どうしても双眼鏡の視野に入らない場合は、風景に沿ってアプローチするのもひとつの手です。風景に沿ってアプローチ

    15. はい!うまくとらえられました。
      うまくとらえた
  • 双眼鏡は遠くの野鳥を見るだけでなく、逆さにするとルーペがわりになります。小さな虫や花の細部を見るときに活用してください。
    ルーペがわり
  • 次のようなメンテナンスをこまめに行えば、何十年と使えます。

    • 濡れたらすぐに乾かす。
    • ケースに入れて奥にしまい込むとカビが生えやすくなる。いつでも取り出せるように手元に。
    • 長期間使用しない場合は、乾燥剤を入れた密閉容器に入れておく。
    • 光軸がずれて見づらくなったら修理。また、何年かに一回、オーバーホール(分解して検査・修理すること)を。
      メンテナンス
  • ご注意!! 絶対に太陽を見ないでください。目玉焼きになります。
    太陽は見ないで

 

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望遠鏡の選び方

  • 天体望遠鏡に対して、こちらはいわゆる「地上望遠鏡」です。プロミナー(コーワの商標)、フィールドスコープ(ニコンビジョンの商標)、テレスコープ、モノキュラー、スポッティングスコープなど、さまざまな名称で呼ばれており、次のような特徴があります。
    • 双眼鏡に比べて倍率が高く、15倍から30倍が主流。
    • ズームレンズの場合は、15倍から60倍など。本体と接眼レンズは別売の場合が多い。
    • 必ず三脚に装着し使用する。
      望遠鏡のいろいろ
  • 例えば、20倍のレンズを装着した望遠鏡は、100メートル先の鳥の姿を5メートル先にいるのと同じ大きさに見えるようにしてくれます。
    見え方見え方
  • 望遠鏡は口径の大きさ、フォルム、ピントリングの位置によっていくつかのタイプに分けることができます。
    • 口径の大きさ
      大口径の方が明るいが重い。
      普通の口径大口径

    • フォルム
      直射型(ストレート)
      まっすぐなタイプ
      対象をとらえやすい 

      直射型
      傾斜型(アングル) 
      接眼部分が上に突き出している
      低い安定姿勢で見やすい。 特に、タカ類の渡りを観察する時などには活躍。
      傾斜型

    • ピントリングの位置
      本体の中央に位置するものと接眼部分に位置するものがある。
      ピントリングは中央部ピントリングは接眼部
  • では、どういった望遠鏡を選べばよいのでしょうか。まずは基本情報からご紹介しましょう。

    • 体にあった望遠鏡を選びましょう。
      >三脚も含めて5sぐらいになることも。
    • 目的に合った望遠鏡を選びましょう。
      >海鳥など遠いものを見るなら高倍率が必要。 
    • どんなふうに持ち運ぶかを考えて選びましょう。
      >自動車の移動が主であれば大型でも可。持ったまま歩きながらの移動が主であれば小型のものを。

  • このほかに気をつけたい点は、次のようなポイントです。

    • EDレンズなど高性能のレンズがおススメ。
    • 防水性はあったほうがよい。
    • ズームレンズか否かは、それぞれのお好みで。
    • 初心者はワイドレンズ(例えば30倍ワイドなど)のほうが見やすい。
    • デジタルカメラとの組み合わせで、超望遠撮影が身近なものになった。

  • 双眼鏡と同様、当会バードプラザなどバードウォッチング用品を扱う専門店でなら、アドバイスを受けながら購入することができます。
    バードプラザバードプラザの望遠鏡コーナー
  • 当会のインターネットショップ通信販売もぜひご利用ください。
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    望遠鏡の使い方

    • 「双眼鏡の使い方」のところでも紹介したように、バードウォッチングの基本は耳や目を使って探すこと。探した野鳥を双眼鏡で観察し、さらに望遠鏡を使ってアップにするのです。とらえかたは双眼鏡とほぼ同じです。
      望遠鏡と双眼鏡を使う
    • 使いこなすためのポイントを紹介します。
      • 肩にかつぐ
        基本的には肩にかついで移動する。
        そのため荷物はリュックに入れ、両手をあけておく
        水平に持つと楽だが、人やモノにぶつからないよう注意
        肩にかつぐ
      • 目の高さまで
        立って観察するときは、目の高さまでエレベーターを調整して上げる。低いと中腰になり疲れる
        目の高さまで
      • 風の強い環境では低くする
        干潟など風が強い場所では座って観察する
        三脚を低くして自分の足を絡めるように
        ピント合わせを押さえ込むように
        低い位置
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    三脚

    • 双眼鏡と違って望遠鏡は重いため、単体ではなく必ず三脚とセットで使用します。
      三脚のいろいろこのように使う
      選ぶときのポイントをまとめてみました。
      • 大きさと重さ
        大きくて重いほうがしっかり安定するが、持って歩くのはしんどい。また、軽すぎると強風で転倒する恐れがある
      • 望遠鏡とのバランス
        大型の望遠鏡に小型軽量の三脚は、強風で倒れるリスクが高まる。バランスを考えて。
      • 雲台とエレベーター
        ともにスムーズに動くものだと野鳥を追いやすい。
      • アダプター
        アダプターこのように使う
        カメラ用三脚のねじ穴では負担が大きくなる。アダプターをつけて。  
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    野鳥図鑑

    • 図鑑は、観察した野鳥の名前や習性、分布などを知る道具。主に自宅など室内で調べるときに使う大図鑑、実際に観察するときに野外で使う小型のフィールドガイド、の2タイプがあります。ここでは、フィールドガイドについて紹介します。
      大図鑑とフィールドガイド
    • フィールドガイドは、実際に観察するときに野外で使う小型図鑑です。基本的な種類を中心とした初心者向けのもの、すべての種を網羅した中級・上級向けのものがあります。また、イラストを中心としたもの、写真を中心としたものがあります。
      フィールドガイドのいろいろ写真図鑑
    • 日本野鳥の会発行の「野鳥観察ハンディ図鑑 新・山野の鳥」「同 新・水辺の鳥」は、コンパクトな初心者向けフィールドガイドです。
      新・山野の鳥 新・水辺の鳥
      スズメの大きさと比較  
      環境ごとに見られる野鳥を紹介しており、どのページにもスズメやキジバトなど、よく見られる野鳥をシルエットで掲載しているので、見た野鳥の大きさを把握するのに便利です。


    • 日本野鳥の会発行の「フィールドガイド 日本の野鳥」は、カラーのイラストとともに、分布図、識別や生態等についての詳しい解説などを掲載しています。
      フィールドガイド 特徴を矢印でその野鳥の特徴をあらわす部分が、イラスト上に矢印(→)で示されています。

    • 当会のインターネットショップ通信販売でもお買い求めいただけます。ぜひご利用ください。
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    フィールドノート

    • フィールドノートは、観察したことを記録するための道具。野鳥ならぬ「野帳」です。記録に残すことは、次のようなメリットがあります。
      • 後のち自分自身のバードウォッチングの資料となり役立つ。
      • 自分のフィールドの記録を残しておくと、環境や季節の変化を把握することができる。
      • 思い出になる。
    • では、どういったノートを選べばよいのでしょうか。まとめてみました。
      • 野外では硬い表紙のものが書きやすい。
      • ポケットに入る大きさで薄いものが便利。
      • 罫線などが薄い、あるいはないぐらいのほうが自由に書けてよい。
      • 同じ規格のものでそろえたほうが整理しやすくてよい。

    • 記録するときは、5W1H(いつ、どこで、何が、何を、どうしたか)を正確に書くようにしましょう。

    • 当会のインターネットショップ通信販売でもお買い求めいただけます。ぜひご利用ください。
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