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| アイガモ(あいがも) |
| アヒルとマガモを交配させ生み出された家禽(かきん)。かけ合わせたとの意で「合鴨」、また、両者の間という意で「間鴨」とも記される。→家禽 |
| IBA(あいびーえー) |
| Important Bird Area(重要野鳥生息地)。国際的な鳥類保護組織 Birdlife International が日本野鳥の会を含む世界100ヶ国以上の加盟団体と共同実施しているプロジェクト。鳥類を指標とした重要な生息地を世界共通の基準(IBA基準)によって選定し、個々の生息地はもちろん、すべての生息地をネットワークとして世界全体で保全していくことを目的としている。 |
| 亜種(あしゅ) |
| 生物の分類(界>門>鋼>目>科>属>種 の順で細かい)で、「種」の下に位置する階級のひとつ。例えばフクロウは主に生息地の違いから、「エゾフクロウ」「フクロウ」「モミヤマフクロウ」「キュウシュウフクロウ」の4亜種に分けられ、エゾフクロウはからだが白っぽいなど、外見が異なる。→種 |
| 頭かき(あたまかき) |
| 野鳥が頭をかくこと。またその方法。頭部にはくちばしが届かないため、通常足でかく。(愛情表現として相互のくちばしで頭をかくこともある)。その方法は二通りあり、一つは片足を直接頭に持っていき、かくもの。ハト、フクロウ、ワシやタカ、ガンやカモ、シギ、サギ、キツツキ、ホトトギスなどのそれぞれ仲間がこの方法。もう一つは片足を体と翼の間から頭に持っていき、かくもの。スズメ目に属する仲間、カワセミ、ブッポウソウ、チドリ、アマツバメ、ミズナギドリなどの仲間がこの方法。 |
| 雨覆(あまおおい) |
| 翼を構成する羽毛の一部。飛ぶために必要な風切羽(かざきりばね)の根元を覆っており、部位によって小雨覆、中雨覆、大雨覆、初列雨覆、下雨覆に分けられる。→風切羽 |
| 歩き方(あるきかた) |
| 野鳥の歩き方には、次の二通りがある。一つは、両足を揃えてぴょんぴょんと跳ぶように歩く方法で、ホッピングという。スズメやカワラヒワ、シジュウカラといった小鳥の多くはこの歩き方。もう一つは、人間と同じように片足ずつ交互に前に出す歩き方で、ウォーキングという。ハト、キジ、サギなどはこの歩き方。ムクドリもこちらの方法。カラスの仲間のように、どちらの歩き方をするものもいる。→ウォーキング、 ホッピング |
| アルビノ(あるびの) |
| 白化個体のこと。遺伝子の突然変異などにより、からだの色素が一部あるいは全部欠けた状態で、スズメやツバメなど様々な野鳥に見られる。時に真っ白いカラスの話題がニュースとなるが、まさにこの現象。アルビノ個体の目が赤いのは、色素が欠乏することで、血液の色が透けて見えるからである。 |
| 一夫多妻(いっぷたさい) |
| 1羽のオスが数羽のメスとつがい関係になる繁殖の形態。同時に、あるいは順次、 つがい関係を結ぶ。 |
| ウォーキング(うぉーきんぐ) |
| 人間と同じように片足ずつ交互に出す歩き方。今流行の健康法ではない。ハト、キジ、サギなどはこの歩き方。ムクドリもこちらの方法。また、カラスの仲間のようにホッピング(足を揃えてぴょんぴょんと跳ぶように歩く方法)でも歩くものがいる。→歩き方、 ホッピング |
| 羽角(うかく) |
| フクロウの仲間のオオコノハズクやトラフズクなどの頭部にある、耳のように見える羽のことで、本当の耳ではない。一般的に「ミミズク」と呼ばれる仲間に見られるが、例外としてシマフクロウの頭部にもある。 |
| 浮き巣(うきす) |
| カイツブリの仲間がつくる巣の形状。ヨシやマコモなどの葉や茎、水草などを巣の材料とし、水面に浮いた状態となる。不安定のように見えるが、水量や流れの変化にある程度は適応するようになっている。 |
| エクリプス(えくりぷす) |
| 繁殖期以外のカモ類のオスに見られる、メスに似た羽毛(色)のこと。カモ類のオスは、つがいを形成する秋から繁殖期の夏にかけて美しい羽をしているが、夏に換羽するとメスと同じような羽色となる。初秋に渡って来たばかりのカモ類が地味な色をしているのは、こうした理由による。エクリプスから美しい羽に再び換羽するのはおおよそ10月ごろ。→換羽 |
| エサ台(えさだい) |
| 野鳥をより楽しむため庭などに設置する台のこと。アワやヒエ、ヒマワリの種、ミカンやリンゴなど野鳥が好む食べものを置く。バードテーブルとも呼ばれ、屋根がついたもの、プラスティックでできたものなど、さまざまなタイプがある。寒さが厳しく食べものが少ない冬期間にのみ設置することとしたい。 |
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| 外来生物(がいらいせいぶつ) |
| その地域に本来生息していなかったのに、人間の活動によって外国から連れて来られた、もしくは入ってきた生物のこと。生態系や人間の生活、農林水産業などに重大な影響を及ぼすものもいる。2006年に制定された外来生物法(特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)では、鳥類はガビチョウ、カオグロガビチョウ、カオジロガビチョウ、ソウシチョウの4種が特定外来生物として指定され、飼育、運搬、輸入、野外への放鳥などが禁止されている。→籠ぬけ |
| カウンター(かうんたー) |
| 鳥類調査のときに野鳥の個体数を数える道具。数取器とも呼ばれ、0000から9999までカウント可能。通常は双眼鏡や望遠鏡をのぞきながら目で野鳥を追いカウントしていく。対象が大群の場合は50羽とか100羽を1単位とし、その単位がいくつあるかということで概数を把握することも多い。→カウント |
| カウント(かうんと) |
| 鳥類の調査方法のひとつ。紅白歌合戦で有名になったが、本来の目的はある地域に生息する野鳥の個体数を数えること。通常はカウンター(数取器)を用いる。「紅白」では赤と白のボードを数えるため、野鳥よりはカウントしやすかったという。→カウンター、 紅白 |
| 家禽(かきん) |
| 人間によって愛玩用あるいは食用に改良された鳥の総称。いわば野鳥を哺乳類で いうところの「家畜化」したもの。バリケンはノバリケンを、アヒルはマガモを、ガチョウはハイイロガンを、シナガチョウはサカツラガンを家禽化したもの。 |
| 学名(がくめい) |
| 万国共通の国際的な名前のこと。主にラテン語やギリシャ語が用いられる。学名は属名(ぞくめい)と種小名(しゅしょうめい)から構成されており、これはいわば姓と名のようなもの。「属名」は鳥の名前に由来するものや鳥の性質を表すものがあり、「種小名」は色彩や性質、季節などに由来するものがある。例えばメジロの学名は「Zosterops japonicus」。Zosteropsはメジロ属を意味し、ギリシャ語のzoster(帯)+ops(眼)から来ており、また、japonicusは日本産を意味する。ちなみに、メジロの標準和名(日本名)は「メジロ」、英名(英語名)は「Japanese White-eye」。なお、学名はイタリック字体で表記する。 |
| 籠ぬけ(かごぬけ) |
| 飼育されていた鳥が籠から外へ逃げ出すこと。本来の生息環境との違いなどから、 ほとんどの場合は逃げ出しても長くは生きられないが、古くはシラコバト(江戸時代)やベニスズメ、ワカケホンセイインコ、最近ではガビチョウやソウシチョウなどが野生化した例がある。外国産の鳥が野外で観察されたとき、それが迷って来た野鳥なのか、籠ぬけの鳥なのか、物議をかもすこともある。→外来生物 |
| 風切羽(かざきりばね) |
| 鳥の翼を構成する羽毛の一部。飛ぶために必要な前進力や揚力を生み出す。部位によって初列風切羽、次列風切羽、三列風切羽に分けられる。→雨覆 |
| カスミ網(かすみあみ) |
| 野鳥を捕獲するための網。細く黒い糸を使って作られており、遠くから見ると背景に溶け込んで見えにくくなる。名は霞のように見えにくいことからついた。野鳥がよく通過するような場所に2本の竹ざおやポールを立て、その間に網を張る。過去には野鳥の狩猟に使われていたが、現在では使用のみならず、販売や所持も禁止されている。この厳しい措置は、当会が中心となって進めた運動の成果で、1991年の法改正により実現した。調査研究のための捕獲に用いられることがあるが、環境省の許可が必要。→鳥獣保護法 |
| 換羽(かんう) |
| 羽毛が抜け換わること。幼鳥は成鳥になるときに換羽する。成鳥は通常、繁殖期が終わってから1回、種によってはさらにもう1回換羽するものもいる。また、ほとんどの羽毛がいっぺんで抜け換わるものもいるし、徐々に換羽するものもいる。→雨覆、 エクリプス、 風切羽、 夏羽、 冬羽 |
| 冠羽(かんう・かんむりばね) |
| 頭部に見られる冠状の羽毛のこと。1枚の羽ではなく複数の羽で構成される。 |
| ガンカモ(がんかも) |
| カモ目カモ科に属する仲間の俗称。生活様式の違いなどから大きくガン類とカモ 類に分けられる。大型で首が長くオスもメスの同色なのがガン類、小型でオスの方が美しいのがカモ類。→シギチ、 ワシタカ |
| 聞きなし(ききなし) |
| 野鳥のさえずりを人間の言葉に置き換えたもの。野鳥を鳴き声で覚えようとするときなどに役立つ。ウグイスの「法、法華経」、メジロの「チルチルミチル」、イカルの「四六、二十四(しろく、にじゅうし)」、サシバの「天気えぇ〜」などが代表的なもの。→ぐぜり、 さえずり |
| 求愛給餌(きゅうあいきゅうじ) |
| 野鳥の求愛行動のひとつ。オスがメスにエサをプレゼントすること。カワセミやコアジサシのように捕った魚をくちばしからくちばしへ渡すもの、カワラヒワやイカルのように食べた餌を与えるものとがある。メスが羽を震わせながら受け取ることも多く、まるでヒナがエサをねだっているようにも見える。 |
| ぐぜり |
| 本格的なさえずりの前段階として出す鳴き声で、発声練習といったところ。オオルリやキビタキなど夏鳥の場合、渡り途中に聞かれることが多い。朗らかに鳴くというよりは、ブツブツつぶやくといった感じ。→さえずり |
| 県鳥(けんちょう) |
| 各都道府県ごとに指定されている「県の鳥」のこと。日本野鳥の会の呼びかけがきっかけとなり、自然保護思想の普及として、1963年に政府が各都道府県に通達を出し、各県の象徴としての鳥を公募して制定した。例えば北海道−タンチョウ、東京都−ユリカモメ、愛知県−コノハズク、大阪府−モズ、福岡県−ウグイスなど。→都道府県の鳥、 国鳥 |
| 紅白(こうはく) |
| NHK紅白歌合戦のこと。「日本野鳥の会」という名を一躍有名にした年末の歌番組。カウンターを使う動作とともに語られることが多い。紅組と白組の勝敗は、観覧者の掲げる赤と白のボードの数に左右されるが、それを数えていたのが一時期、当会の職員や会員だった。カウントの本来の目的は、ある地域に生息する野鳥の個体数を種ごとに数えること。ちなみに当会が登場していたのは、1981年から1985年及び1992年で、それ以降は大学の野鳥研究会のメンバーが数えていたが、それも2002年が最後となった。→カウント、 カウンター |
| 国鳥(こくちょう) |
| 世界各国で制定されている、その国のシンボルの鳥。日本の国鳥は「キジ」。1947年に日本鳥学会が定めた。日本以外ではアメリカ合衆国がハクトウワシ、イギリスはヨーロッパコマドリなどがある。→県鳥、 都道府県の鳥 |
| コロニー(ころにー) |
| 集団で営巣し繁殖する一群、あるいはその場所。サギ類、ウ類、カモメ類やアジサシ類、イワツバメなどに見られる。サギ類の場合、コサギやゴイサギなど何種が同じ場所でコロニーを形成したり、さらにカワウが混じることもある。白いサギが中心の大きなコロニーは「サギ山」とも呼ばれる。 |
| 混群(こんぐん) |
| 違う種どうしが同じ群れをつくること。例えば、夏の終わりから早春の繁殖期前までは、エナガの群れにシジュウカラやヤマガラなどカラ類が混じった混群を見ることができる。また、群れにはメジロやキツツキの仲間のコゲラなどが混じることも多い。 |
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| さえずり |
| 主にオスが繁殖期に出す美しい声のことで、種によって大きく異なる。さえずりの意味として、ひとつにはメスへの求愛、また、自分の存在を他のオスに知らせる「なわばり宣言」が挙げられる。さえずりによっては、「聞きなし」といって人間の言葉に置き換えられるものもある。→ぐぜり、 聞きなし |
| サンクチュアリ(さんくちゅあり) |
| 第一に野生鳥獣の生息地の保全を目的とした特定の区域。また、保全だけでなく、訪れた方がその自然を直接体験する場所でもある。サンクチュアリにはネイチャーセンターと呼ばれる拠点施設があり、専門の職員(レンジャー)が常駐して保全のための調査や環境の管理、自然体験の手助けなどの活動をおこなっている。当会では、1981年にウトナイ湖サンクチュアリ(北海道苫小牧市)を設置して以来、現在では直営のサンクチュアリが2ヶ所、地方自治体からの受託により運営しているサンクチュアリが10ヶ所ある。→ネイチャーセンター、 ラムサール条約 |
| シギチ(しぎち) |
| チドリ目タマシギ科、ミヤコドリ科、チドリ科、シギ科、セイタカシギ科、ヒレアシシギ科、ツバメチドリ科に属する仲間の俗称。バードウォッチング用語。「シギチのシーズンがやって来た」といった使い方をする。この仲間には識別の難しい種が多く、「シギチは苦手」という声もよく聞かれる。→ガンカモ、 ワシタカ |
| 地鳴き(じなき) |
| さえずり以外の声のこと。雌雄、成鳥幼鳥、季節にかかわらず聞かれる。例えばウグイスの地鳴きは「チャッチャッ」という声、さえずりはご存知「ホー、ホケキョ」。個体どうしの情報交換の意味があるらしい。→さえずり |
| 種(しゅ) |
| 生物の分類で、界−門−鋼−目−科−属の次にある。分類学上の最も基本的な単位。同じ種に属する個体間では、繁殖が可能となり子孫を残せる。→亜種 |
| 傷病鳥(しょうびょうちょう) |
| 何らかの理由で傷ついたり病気にかかった鳥のこと。発見した場合は、各都道府県の鳥獣保護を担当する窓口に相談のこと。動物病院など引き受け可能な施設を紹介してくれる場合もある。 |
| 初認(しょにん) |
| 夏鳥や冬鳥などがある地域でそのシーズンに初めて確認されること。またその日(初認日)。ツバメやジョウビタキなど比較的観察しやすい野鳥は、誰がいつ確認したか、ということがよく話題になる。初認日が例年より遅いと、やきもきさせられる。→終認、 夏鳥、 漂鳥、 冬鳥 |
| 終認(しゅうにん) |
| 夏鳥や冬鳥などがある地域でそのシーズンの最後に確認されること。またその日 (終認日)。毎日観察していないと記録できないため、いつの間にかいなくなっていた、ということも多く、初認よりも確認しにくい。→初認、 夏鳥、 漂鳥、 冬鳥 |
| 砂浴び(すなあび) |
| 砂や土を浴びること。寄生虫などを取り除き羽毛を清潔に保つ効果があるとされ る。ヒバリ、キジ、コジュケイなどに見られる行動で、座って翼をばたつかせたり、頭を砂にこすりつけたりする。校庭の砂場ではスズメがよくやっており、浴びた後には小さなくぼみが残っている。 |
| 巣箱(すばこ) |
| 鳥類の保護や調査研究、観察のために設置する繁殖(または、ねぐら)用の箱。利用するのは、ふだん樹木の洞などに巣を構える野鳥で、スズメ、シジュウカラ、ヤマガラ、キビタキ、ムクドリ、フクロウ、オシドリなど。観察のためにシジュウカラ用の巣箱を設置する場合、巣穴の大きさは500円玉ぐらいとし、遅くても繁殖期前の2月中には設置するようにしよう。また、繁殖が終わったらスズメバチに注意しながら中に残った巣材を取り除き、毎年掃除をしてからかけ直そう。 |
| ソングポスト(そんぐぽすと) |
| 繁殖期に野鳥が頻繁にさえずるポイントのこと。張り出した枝先や電柱の上、樹木のてっぺんなど見通しの効く場所が多い。なわばりの中にあるいくつかのソングポストを定期的に巡回することが多い。→さえずり、 なわばり |
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| 托卵(たくらん) |
| 他の鳥の巣に卵を産みこみヒナを育ててもらう繁殖形態。日本ではホトトギスや ツツドリなど、主にカッコウの仲間に見られる。自分では巣をつくらず、まっ先に孵化(ふか)したヒナは、育て親の卵を巣外に捨て親からのエサを独占する。托卵する相手は、例えばホトトギスは主にウグイス、カッコウはモズやオオヨシキリ、といったように種によってほぼ決まっている。 |
| ただ○○ |
| ベテランのバードウォッチャーがよく使う俗語。使用例として「あそこにアカモズがいるぞ・・・と思ったら、『ただモズ』だった。」つまり、観察したのがアカモズやチゴモズなど(珍しいモズ)ではなく、単に「モズ」だったということ。溜息とともに「な〜んだ」という言葉を伴って使われることも多い。他にも「ただツバメ」「ただカモメ」「ただカイツブリ」「ただムクドリ」などがある。初心者には「タダモズ」という名前の鳥がいると勘違いされやすいので気をつけよう。また、たとえ「ただ○○」でもよく観察したい。 |
| 旅鳥(たびどり) |
| 日本より北方で繁殖し、日本より南方で越冬する、つまりその往来の途中、春と秋の渡りの時期に日本に立ち寄る野鳥のこと。シギの仲間の多くの種、その他、エゾビタキやムギマキなどがそれに当たる。→夏鳥、 漂鳥、 冬鳥、 留鳥 |
| 探鳥会(たんちょうかい) |
| バードウォッチングを中心に自然を観察し楽しむ会(催し)。1934年に日本野鳥の会が初めて開催した。現在は当会支部が各地で毎年のべ約3千回開催しており、年間約7万8千人以上の参加者がある。野鳥に詳しいリーダーが初心者にもわかりやすく親切に手ほどきしてくれるため、だれでも気軽に参加できる。老若男女、職業を問わずさまざまな参加者がいるため、情報交換や仲間づくりにはぴったり。→鳥合わせ、 バードウィーク、 バードウォッチングウィーク |
| 鳥獣保護区(ちょうじゅうほごく) |
| 野生の鳥類や哺乳類の保護を図るために、鳥獣保護法に基づいて設定された区域。 環境大臣が指定する国指定鳥獣保護区と都道府県知事が指定する都道府県指定鳥獣保護区とがあり、区域内の特に重要な地域は特別保護地区にすることができる。鳥獣保護区では、狩猟が禁止されるほか、特別保護地区では埋め立てや干拓、樹木の伐採、建築物の設置について許可が必要となる。→鳥獣保護法 |
| 鳥獣保護法(ちょうじゅうほごほう) |
| 正式な名称は、「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律」。鳥類・哺乳類の保護と狩猟の適正化を図ることによって、生物多様性を確保し、生活環境を保全し、農林水産業を健全に発展させることを目的としている。捕獲や狩猟の制限、飼育や販売の規制、鳥獣保護区の設定や管理等について定めてある。許可なく野鳥を捕まえたり飼ったりすると、この法により罰せられる。→鳥獣保護区 |
| 貯食(ちょしょく) |
| 食べ物を貯蔵する野鳥の行動。主にカラスの仲間、ヤマガラ、ゴジュウカラなどに見られる。貯蔵する場所は土の中、樹木の根元や樹皮の間などさまざま。カケスはドングリを、ホシガラスはハイマツの実を、ヤマガラはエゴノキの実を貯食することがよく知られている。貯食された木の実やタネは、野鳥たちに忘れられてそのまま放置されることもあり、そこから新たな芽が出ることもある。これはつまり、野鳥たちが植物の種子を運ぶ役割を果たしているといえる。 |
| 停空飛翔(ていくうひしょう) |
| 下にいる獲物を狙い、羽ばたきながら空中の一点に停まる飛翔のこと。ホバリングともいう。ミサゴやノスリ、チョウゲンボウなどの猛禽類、カワセミやヤマセミ、コアジサシなどに見られる。停空飛翔の後、地面や水面に急降下して下にいる獲物を捕らえる。→ホバリング |
| ディスプレイ(でぃすぷれい) |
| 独特の飛び方などで自分を誇示する野鳥の行動。オスの場合、メスに対しては求愛の意味があり、他のオスに対しては「なわばり宣言」や威嚇の意味を持つ。キジバトやオオジシギなどに見られる。→なわばり |
| デコイ |
| 木を彫ってつくった狩猟用の「おとり」のこと。インテリアにも用いられる。 |
| デジスコ(でじすこ) |
| デジタルカメラとスコープの頭2文字同士を合成して作られた言葉。野鳥の撮影 方法のひとつ。従来のように望遠レンズ付きの一眼レフカメラで撮影するのではなく、コンパクトデジタルカメラと観察用望遠鏡をアタッチメントで組み合わせ、高倍率の画像を生み出す。近年、急速に普及し、野鳥の撮影を身近なものとした。 |
| 出てます(でてます) |
| バードウォッチャーがよく使う俗語。お目当ての野鳥が出現することを表す。使い方は「きょうはカワセミがよく出てます。」など。また、疑問形としても使われ「きょうは何か面白い鳥、出てますか?」などと会話される。→なんかいますか、 入ってます |
| 天然記念物(てんねんきねんぶつ) |
| 学術上価値の高いものとして、国または都道府県が指定する動植物や地質・鉱物などのこと。国の場合、文化財保護法に基づき文部科学大臣が指定する。天然記念物には、青森県蕪島のウミネコ繁殖地にように生息地や渡来地といった場所が指定される場合、オジロワシやオオワシのように種が指定される場合、場所と種がそろって指定される場合がある。→IBA |
| 都道府県の鳥(とどうふけんのとり) |
| 各都道府県ごとに指定されている「県の鳥」のこと。日本野鳥の会の呼びかけがきっかけとなり、自然保護思想の普及として、1963年に政府が各都道府県に通達を出し、各県の象徴としての鳥を公募して制定した。例えば北海道−タンチョウ、東京都−ユリカモメ、愛知県−コノハズク、大阪府−モズ、福岡県−ウグイスなど。→県鳥、 国鳥 |
| ドラミング(どらみんぐ) |
| 声以外による鳥同士のコミュニケーションの方法。なわばりを知らせたり求愛の 意味で行われることが多い。くちばしで木をたたき「タラララ・・・」という連続音を出すキツツキの仲間のように、美しいさえずりを持たない野鳥に見られる行動。ヤマドリの翼を打ちつけて「ドドド・・・」という音を出す行動(ホロを打つという)、コウノトリやアホウドリなどのくちばしを「カタカタ・・・」と鳴らす行動(クラッタリングという)を含むこともある。→さえずり、 ディスプレイ、 なわばり |
| 鳥合わせ(とりあわせ) |
| ウォッチングした野鳥の種類を観察者全員で確認すること。主に探鳥会の最後に、 リーダーによって行われる。図鑑やチェックリストを使ったり、ひとりずつ順に見た鳥を紹介したりと、やり方はさまざま。リーダーは野鳥の名前だけでなく、生態などについても説明してくれることが多い。→探鳥会 |
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| 中西悟堂(なかにしごどう) |
| 日本野鳥の会の創立者。1895年〜1984年。「野の鳥は野に」を標語に、自然環境の中で鳥を愛で、保護する運動を起こした。「野鳥」や「探鳥」は悟堂がつくった言葉。歌人、詩人でもある。 |
| 夏鳥(なつどり) |
| 主な越冬地である東南アジアから春に渡来し、日本で子育てをした後、再び越冬地に帰る野鳥のこと。ツバメ、カッコウ、ホトトギス、オオルリなどがその代表。中には、オオジシギのようにオーストラリアで越冬し、繁殖地の北海道まで長い渡りをするものもいる。→旅鳥、 冬鳥、 漂鳥、 留鳥 |
| 夏羽(なつばね) |
| 春から夏の繁殖期を前に美しくなった羽毛のこと。通常は羽毛が抜け換わることで冬羽から変化するが、中にはアトリのように、羽そのものがすり切れて下の色が出現する場合もある。美しくなったオスの夏羽は、メスに対する求愛に役立つ。→冬羽、 換羽 |
| なわばり |
| 生息していくためにある種の野鳥が確保した一定の区域のこと。テリトリー。繁殖期になわばりを持つことで、食べものや配偶者、営巣場所などを確保できる。なわばりの広さは種によって異なり、カワウなど集団で繁殖するものは巣の周囲のみ、イヌワシなどは何十ヘクタールもの森が必要となる。冬の食べものを確保するため、モズやジョウビタキのように1羽ずつなわばりを持つものもいる。→さえずり、 ドラミング |
| なんかいますか? |
| バードウォッチャーがよく使う俗語。主に野鳥の情報を手にしたいときに用いる。 聞かれたら親切に答えるようにすると、相手からよい情報が得られることも多い。→出てます、 入ってます |
| 抜ける(ぬける) |
| バードウォッチャーがよく使う俗語。出現した場所に滞在していた野鳥が飛び去 ってしまうこと。最近聞かれるようになった、比較的新しい言葉。お目当ての野鳥を目指していったところ「もう抜けちゃったよ〜」などと言われると、がっくり来ることが多い。→出てます、入ってます |
| ネイチャーセンター(ねいちゃーせんたー) |
| サンクチュアリの拠点施設。レンジャーが常駐して利用者の案内にあたり、イベント等を開催する。また、楽しくためになる展示が施され、館内からもバードウォッチングを楽しめるよう、望遠鏡が設置されているところも多い。ちなみにネイチャーとは「自然」の意味。→サンクチュアリ |
| ねぐら |
| 野鳥たちが夜間に休む場所のこと。ねぐらに入ることを「ねぐらをとる」という。大群でねぐらをとる種もおり、時おり話題となる。またねぐらの場所は種によって異なり、ムクドリやハクセキレイは街路樹などに、ハシブトガラスは街中の森に、渡り去る前のツバメはヨシ原に、ウミウは海岸の岩場にそれぞれねぐらをとる。 |
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| バードウィーク(ばーどうぃーく) |
| 野鳥に親しみ、野鳥を通じて自然を大切にする心を育むために設けられた、5月10日からの1週間。もともとは1894年アメリカのペンシルバニア州で4月10日を「バードデー」としたことがはじまり。日本では、戦後間もない1947年4月10日に第1回「バードデー」が実施され、各地で野鳥に親しむイベントなどが開催されるようになった。北海道などでは4月上旬だとまだ雪が残り、夏鳥も渡って来ていないなどの事情が考慮され、のちに5月10日となり、またより多くの人に楽しんでもらうために、期間も1週間とする「バードウィーク」となった。→バードウォッチングウィーク |
| バードウォッチングウィーク(ばーどうぉっちんぐうぃーく) |
| 多くの人に野鳥や自然の素晴らしさと大切さを知っていただこうと、日本野鳥の 会が提唱している11月1日からの1週間。1982年にスタートし、5月のバードウィークと並び当会の活動の大きな柱となっている。秋から冬にかけては木々の葉が落ち、またガン類、カモ類、ハクチョウ類、カモメ類など比較的大型の野鳥たちが渡って来るため鳥の姿を見つけやすくなる。身近な環境で気軽にバードウォッチングを楽しもう、というのがこのウィークの趣旨。→バードウィーク |
| バードカービング(ばーどかーびんぐ) |
| 木を彫ってつくった鳥、また、その制作作業のこと。本物そっくりに彩色されるため、最近では剥製の代わりに博物館などで展示されることも多い。 |
| バードプラザ(ばーどぷらざ) |
| 野鳥の魅力やバードウォッチングの楽しさを広く知っていただこうと、日本野鳥の会が創立70周年を機に、2004年2月2日、財団事務所に併設する形で開設した施設。プラザでは、バードウォッチング、野鳥保護など当会の活動に関する情報提供、バードウォッチング用品・グッズの販売等をしている。会員の皆さまをはじめ、多くの方々のご利用を心よりお待ちしています!! |
| ハイチュウ(はいちゅう) |
| ベテランのバードウォッチャーが使う俗語。タカの仲間、ハイイロチュウヒのこと。お菓子ではない。バードウォッチャーの中では、このように特に長い野鳥の名前を略して呼ぶことが多い。例えば、アラナミキンクロは「アラキン」、アメリカヒドリは「アメヒ」、ハジロコチドリは「ハジコチ」など。略し方は時おり人によって異なるため、そばで聞いていると別の種と勘違いしてしまうこともある。 |
| 入ってます(はいってます) |
| バードウォッチャー、特に探鳥会などのリーダー役がよく使う俗語。「望遠鏡のレンズの中に像が映っている」ということ。「こっちに入ってますよ〜。見てくださ〜い」などと使われる。→出てます、 なんかいますか |
| 初鳴き(はつなき) |
| そのシーズンに初めて聞かれる「さえずり」のこと。通常、繁殖期の前段階で聞かれ、ウグイスの場合、1月から2月にかけて記録されることが多い。→さえずり |
| はやにえ |
| モズ類がとがったものに突き刺した小動物や虫のこと。通常は「モズの」が前につく。はやにえは1年中見られ、対象はネズミ、モグラ、ヘビ、トカゲ、小魚、スズメ、コオロギなど。突き刺す場所も枝先、地面から出た杭、有刺鉄線などさまざま。秋から冬のはやにえには、虫などが不足する季節に食べものを確保する意味がある。漢字で「速贄」と書く。 |
| 漂鳥(ひょうちょう) |
| 季節によって、日本国内を北(南)から南(北)へ、高(低)地から低(高)地へ移動する野鳥のこと。ウソは夏は高山で繁殖し冬はより低地に移動して、また北海道で繁殖したアオジは本州に移動してそれぞれ冬を越す。ただし、ウソなどは大陸から渡ってくる個体もいるため、それが冬鳥なのか漂鳥なのか判らないことも多い。→旅鳥、 夏鳥、 冬鳥、 留鳥 |
| フィールドノート(ふぃーるどのーと) |
| 観察した野鳥の種名や行動などを記録するノート。野外で使用するためコンパクトで丈夫なものを選びたい。人によってイラストを描いたり、記念スタンプを押したりと、その内容はさまざま。野帳(やちょう)とも呼ばれる。 |
| フィールドマナー(ふぃーるどまなー) |
| バードウォッチングを楽しむときに気をつけたい野外でのマナー。日本野鳥の会 では「や・さ・し・い・き・も・ち」の7文字それぞれから始まる標語を提唱して、マナーを呼びかけている。 |
| 冬鳥(ふゆどり) |
| 主な繁殖地である北極圏やロシア、中国東北部などから秋に渡来し、日本で冬を越した後、春に再び繁殖地に帰る野鳥のこと。ガンやハクチョウの仲間、カモやカモメの仲間の大部分、その他、ツグミやジョウビタキなどが代表。→旅鳥、 夏鳥、 漂鳥、 留鳥 |
| 冬羽(ふゆばね) |
| 繁殖期が終わり抜け換わった後、つまり非繁殖期の羽毛。種によっては、夏羽の美しいオスは繁殖期が終わるとメスと同じような色の冬羽となる。また、モズなどのように夏羽と冬羽の違いがほとんどない種もいる。→換羽、 夏羽 |
| フライングキャッチ(ふらいんぐきゃっち) |
| コサメビタキなど主にヒタキ科の野鳥に見られる採餌方法。枝先などにとまり、ひらりと飛び立って空中の虫を捕らえ、再び枝に戻る。 |
| ペリット(ぺりっと) |
| 虫や小動物、魚などを食べる野鳥が口から吐き出す不消化物のかたまり。サギ、ワシやタカ、ハヤブサ、フクロウ、カワセミなどの仲間に見られる。主食とする種類によって昆虫の翅(はね)、毛や骨、うろこなど含まれるものが異なり、ペリットを分析することで食べたものがわかる。→猛禽類 |
| ホッピング(ほっぴんぐ) |
| 足を揃えてぴょんぴょんと跳ぶように歩く方法。スズメやカワラヒワ、シジュウカラといった小鳥の多くはこの歩き方。また、カラスの仲間のようにウォーキング(人間と同じように片足づつ交互に出す歩き方)でも歩くものがいる。→歩き方、 ウォーキング |
| ホバリング(ほばりんぐ) |
| 下にいる獲物を狙い、羽ばたきながら空中の一点に停まる飛翔のこと。停空飛翔ともいう。ミサゴやノスリ、チョウゲンボウ、オオモズなどの猛禽類、ヤマセミやカワセミ、コアジサシなどに見られる。ホバリングの後、地面や水面に急降下して下にいる獲物を捕らえる。→停空飛翔 |